ＨＥＲＯＺと東洋エンジニアリングの業務提携で進化するプラントエンジニアリングの未来

ＨＥＲＯＺと東洋エンジニアリングの業務提携

最近、ＨＥＲＯＺ株式会社（以下「ＨＥＲＯＺ」）と東洋エンジニアリング株式会社（以下「TOYO」）との間で業務提携契約が締結されました。この提携は、プラントの設計や建設に関するAI技術の活用およびAIシステムの共同開発を目的としており、デジタル技術を大きく進化させようとしています。特に、現在のビジネス環境の急激な変化に対処するために、業界全体でデジタルトランスフォーメーション（DX）が重要視されています。

デジタル技術の進化

業界各社は、このDXをスピーディーに推進することで、生産性を向上させ、顧客に新たな付加価値を提供することが求められています。特にEPC（設計・調達・建設）を一括で請け負う大型プロジェクトにおいては、リスクマネジメントの強化と標準化が必要です。このような背景の中、ＨＥＲＯＺはTOYOとのコラボレーションを通じて、AI技術を積極的に活用し、生産性の向上を図ることを目指しています。

プロジェクト完遂までの一貫したデジタライゼーション

この業務提携では、ＨＥＲＯＺはTOYOと共に、EPC強靭化のためのシステムを開発し、これをTOYOの全てのプロジェクトに導入していく計画です。この取り組みは、TOYOの掲げるDXoT（Digital Transformation of TOYO）の生産性の6倍化に寄与し、営業段階からプロジェクト完了に至るまでの流れを一貫してデジタル化することを目的としています。

TOYOのDXoT戦略

TOYOは、2018年度からデジタル変革を始め、2019年にはDXoT推進部を設置しました。この目標は、2024年度までに全てのビジネスプロセスを見直し、顧客のニーズに迅速かつ柔軟に応じることです。EPCに限らず、営業、経理、プロジェクト管理、情報管理といったビジネスの各領域においても、広範なDXの取り組みを推進しています。

ＨＥＲＯＺの役割

ＨＥＲＯＺは、人工知能（AI）を駆使し、「世界を驚かすサービスを創出する」という理念のもと、独自のAI「HEROZ Kishin」を開発し、ビジネスにおける新たな可能性を模索しています。深層学習などの機械学習技術を生かし、様々な問題の解決に挑戦しています。今回の業務提携によって、未来のプラントエンジニアリングがどのように発展していくのか期待が高まります。

このように、ＨＥＲＯＺとTOYOの提携は、AIとデジタル技術を通じてプラントエンジニアリング業界に革新をもたらすとともに、さらなる生産性向上の実現に向けて大きな一歩を踏み出しています。今後の展開に注目していきたいと思います。