テスホールディングスのEFBペレット工場建設
テスホールディングス株式会社は、インドネシアにおいて新たにEFBペレットの製造工場を建設しています。この工場は、アブラヤシから出る農作物残渣、すなわちEFB(Empty Fruit Bunch)を原料としたバイオマス燃料を生産するためのものです。全国のエネルギー効率化と環境保全に寄与することを目的としており、2026年6月の操業開始を目指しています。
工場の所在地と建設進捗
インドネシアの北スマトラ州にあるセイマンケイ工業団地に位置するこの工場は、2025年2月に地鎮祭を行い、その後、着工しました。2025年11月時点で、建屋や機械の基礎工事が順調に進んでおり、製造設備の搬入および据付工事もスタートしています。
中期経営計画「TX2030」との連携
テスホールディングスグループは、2024年8月に発表した中期経営計画「TX2030」にて、資源循環型バイオマス燃料事業を重要な事業分野として位置づけています。この計画のもと、EFBやPKS(パーム椰子の種からの残渣)を利用することで、サーキュラーエコノミーの推進とストックビジネスの拡大を目指しています。
実際に、EFBペレットの生産・販売を行い、量産体制を構築するとともに、中期計画期間中には10万トン/年の製造能力を獲得することを目指します。
環境への貢献と今後の展望
このEFBペレット工場の立ち上げを通じて、テスホールディングスは世界的なカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みに貢献する意向です。農作物残渣を活用し、持続可能なエネルギー供給のモデルを確立することが期待されています。
工場概要
所在地: インドネシア 北スマトラ州 セイマンケイ工業団地
敷地面積: 約11,000㎡
年間生産量(予定): 約1万トン
操業開始予定: 2026年6月
終わりに
テスホールディングスは、バイオマス燃料の製造を通じて、持続可能な社会の実現を強く意識しています。今後の進捗に注目が集まる中、新しい工場の完成が待たれます。