水の重要性を考える「世界水の日」に向けたキャンペーン

水の大切さを再認識するための取り組み

毎年3月22日は、国連が定めた「世界水の日」。この日は、清らかな水の重要性について考え、具体的な行動を促す機会となっています。1992年の国連会議で提言され、同年の国連総会で制定されたこの日ですが、依然として清潔な水を利用できない人々が世界には多く存在します。約7億300万人が清水を利用できず、その影響で教育や雇用の機会が失われ、生命を脅かすケースもあります。

そこで、トイレ広告メディア「アンベール」を運営する株式会社バカンが、特定非営利活動法人ウォーターエイドジャパンのグローバルキャンペーン「Start with Water（水から始める）」に協力することを発表しました。バカンは以前からウォーターエイドの活動を支援しており、今回のキャンペーンを通じて水の問題に対する意識を広めることが目標です。

キャンペーンの内容

ウォーターエイドは2025年3月10日より、イギリスやスウェーデンを中心に「Start with Water」キャンペーンを展開します。この活動では、企業、メディア、インフルエンサーが協力し、オリジナル動画「Water Water Water」をさまざまなプラットフォームで流します。バカンは、トイレという日常生活で利用頻度の高い場所に広告を掲示することで、この重要なメッセージを多くの人々に届けることができるとしています。

特に動画「Water Water Water」は、2025年3月17日から23日まで、商業施設やオフィスビルのトイレに掲示される予定です。この取り組みを通じて、トイレに入った人々に水の重要性を訴えかけることで、より多くの人がこの問題について考えるきっかけを提供します。

水がもたらす変化

ウォーターエイドの事務局長高橋郁氏は、「水があれば、女の子たちが水くみから解放され、学校に通うことができる。人々は健康になることで病気を避け、農業を始めて自立することができる。水は変革の導火線だ」と述べています。また、バカンの執行役員鈴木慎介氏は、今回のキャンペーンが水の問題に対する意識を高めることを期待しており、持続可能な支援を続ける意向を示しています。

トイレ広告メディア「アンベール」の特長

「アンベール」は、都心を中心に約12,000箇所で展開されるデジタルサイネージメディアです。このメディアの特徴は、プライベートな空間で広告が流れるため、視認性が高く、内容の理解が深まることです。広告の認知度は約95%、理解度は約70%に達し、多くの人にメッセージが届く効果を発揮します。

また、プライバシーを尊重したセンサー技術により、個室に利用者がいるときだけ映像が再生される仕組みが導入されています。これにより、効果的な情報配信が実現されており、混雑状況に応じた広告調整なども行われています。

ウォーターエイドとバカン

ウォーターエイドは、1981年の設立以来、清潔な水や衛生環境を提供するための活動を続けています。特に、貧困層や社会で取り残された人々に支援を行い、社会的な変化を促しています。バカンもまた、デジタル技術を駆使して様々な場面でのサービス向上に努めており、今回のような活動への協力は、両者にとっての価値ある取り組みとなっています。