ファクトリーサイエンティスト育成講座が遂にオンデマンド化
一般社団法人ファクトリーサイエンティスト協会(以下、FSA)が新しい「オンデマンド版ファクトリーサイエンティスト育成講座」を発表し、2023年3月24日から受講申込の受付を開始しました。この新講座の開講背景や特徴に迫ります。
開講の背景
これまで、FSAではファクトリーサイエンティスト育成講座を年に4〜5回開催してきましたが、一部の受講希望者からは「平日の開催が多く、スケジュール調整が難しい」との声が寄せられていました。さらに、導入に伴うランニングコストに対して効果が期待できる事例が見つからないという悩みもありました。これを受けて、FSAはより多くの人に学びの機会を提供するために、オンデマンド形式の講座を開発しました。
新講座の特徴
このオンデマンド版では、受講者は時間や場所を気にせず自分のペースで学習を進めることが可能です。以下のポイントが主な特徴です。
クラウドベースでランニングコストを抑制
クラウドサービスを活用し、従来の形式と同様の拡張性を維持しながらランニングコストを抑える構成にしています。Node-REDやGoogle Cloudといったサービスを駆使し、オンライン学習に特化した内容に最適化しています。
実践重視の動画教材
全37本、約3時間にわたる動画を通して学習を行い、その後ハンズオンでの実践と課題提出を行う、視聴+ハンズオン+課題提出の3ステップで構成されています。講座では自ら手を動かしながら、実際の体験を通じて深い理解を促します。
柔軟な受講スタイル
従来5週間必要だったカリキュラムを短縮し、受講開始から“数日〜2週間”で完了可能。自分の生活リズムに合わせて好きな時に学習でき、期限を気にすることなく、効率的に進められます。
受講対象者
この講座は年齢や業種を問わず、現場のデジタル化や業務改善に関心のある方に最適です。専門的な知識は不要で、パソコンの基本操作ができる方であれば誰でも受講が可能です。高校卒業程度の学力があれば、IoTに関する事前の知識がなくても安心です。
教材開発者からのコメント
ファクトリーサイエンティスト協会の専務理事である竹村真郷氏は、「さまざまなプラットフォームが登場する中で、どれを選べば良いのか悩む方が多いと思います。この講座では、コスト面や運用性、学習コストに留意し、受講者に最適なプラットフォームやサービスを提案したい」と話しています。また、オンデマンド講座にすることで、さらに多くの人に受講していただける機会を提供したいと述べています。
詳細情報
新講座の詳細については、以下のURLをご覧ください。学びのチャンスをぜひお見逃しなく!
ファクトリーサイエンティスト協会 ニュース
FSAは2020年に設立された教育機関で、ものづくり現場のデジタル人材であるファクトリーサイエンティストの育成に力を入れています。現在、すでに1,000名以上のファクトリーサイエンティスト有資格者を輩出しており、2030年までに4万人の人材育成を目指しています。