長野県軽井沢町の有限会社土屋設備が2023年5月に新たに発表した「軽井沢ブリケット薪」は、間伐材を再利用した全く新しい形のバイオマス燃料です。このマテリアルは、再生可能エネルギーの重要性が高まる中で、地域の森林資源を有効に活用する革新的な取り組みの一環と言えます。
ブリケット薪とは?
ブリケット薪は、おがくずを高温・高圧で圧縮して製造される新しいタイプの薪です。ペレットなどの他の木質バイオマス燃料と異なり、ブリケット薪は一般的な薪ストーブや薪ボイラー、さらにはアウトドアやキャンプでのたき火など、さまざまなシーンで利用できるため、非常に汎用性が高いのが特徴です。これにより、環境負荷低減に寄与しながらも、実用的な選択肢としての地位を確立しています。
ブリケット薪の特長
1.
低い含水率: スムーズに燃焼し、高い熱効率を実現。
2.
100%木質原料: 化学薬品を使用せず、安心して使用可能。
3.
安定した火力と燃焼時間: 効率的にエネルギーを提供。
4.
コンパクトなサイズ: 統一された大きさで収納に便利。
5.
簡単に割れる: 焚き付けに手間がかからない。
6.
少ないにおいと害虫リスク: 室内での保管も安心。
7.
少ない灰の量: 後片付けがスムーズ。
8.
多様な原料: 広葉樹と針葉樹を問わず、様々な木材を利用。
地元資源の再利用
軽井沢ブリケット薪の大きな特長のひとつは、その原料です。軽井沢町内の造園業から排出される枝や、長野県内の間伐材を用いており、自社で一貫生産を行っています。この取り組みは、かつて処分するために多額の経費がかかっていた材料の有効活用を促進し、地域の環境にも貢献します。
このように、軽井沢町では間伐材や枝を「再生資源」として扱い、チップ化を進めています。しかし、まだまだその利用が追いつかない現状において、ブリケット薪が果たす役割は大きいと言えるでしょう。
薪ストーブ愛好家にとっての新たな選択肢
軽井沢は真冬に-10℃以下になる厳しい寒さを経験します。この地域では薪ストーブの需要が高いですが、最近では薪の価格が高騰しており、調達が困難になっています。そこで、ブリケット薪は、一般的には薪にならない端材を利用し、持続可能な薪ストーブライフを支える新たな選択肢として大いに期待されています。また、キャンプやBBQでも利用可能で、アウトドア好きにも嬉しい存在です。
ふるさと納税での提供
軽井沢ブリケット薪は、ふるさと納税の返礼品としても提供されています。8本入りで約10~11kg、4本入りで約5~5.5kgのセットがあり、お得感も高いです。1本あたりの燃焼時間は1時間から1時間半となっており、使いやすさも抜群です。
詳細は
こちらから確認できます。
軽井沢ブリケット薪は、私たちの生活を温めるだけでなく、地域の資源を守り、次世代に継承するための重要なステップでもあります。これからの環境対応型社会において、大いに注目される存在となるでしょう。