リンクス株式会社(東京都港区)と北國フィナンシャルホールディングス(石川県金沢市)は、次期コアバンキングシステムの開発を目的として業務提携を強化しました。今回の提携は、北國FHDの子会社、QRインベストメントに対する第三者割当増資を通じて実現。これにより、横展開の推進を加速し、地域金融機関へのシステム提供を目指します。
LiNKXの企業背景
リンクスは、クラウドネイティブな技術力を強みとする金融系スタートアップです。特に、次世代のコアバンキングシステムや決済システムの開発に特化し、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援しています。社員の80%以上がソフトウェアエンジニアで、国際的な人材も多く在籍しています。このため、高度な技術力でシステムのモダン化を進め、社会に好循環を生み出すことが彼らの目標です。
提携強化の背景
2024年4月、両社は資本業務提携を結び、特に北國銀行のシステムモダン化を支援しています。このプロジェクトは、古いプログラム言語COBOLの脱却を目指し、2026年度の稼働を予定して順調に進行中です。新たなビジネスモデルを地域金融機関に展開し、システムの内製化を推進することで、業務連携を強化し、さらなる掲げるべき目標を達成に導くことを目指しています。
代表者のコメント
北國FHDの代表取締役社長、杖村修司氏は、「この度、リンクス株式会社との提携を強化できたことを大変嬉しく思います」と述べ、最新のシステムを地域金融機関に提供し、地域経済の発展に寄与する意欲を表明しました。また、QRインベストメントの代表取締役、浜野文雄氏も「この投資は我々の戦略に一致し、持続可能な成長を図るために重要」と期待を寄せています。
中長期的な展望
リンクスの代表取締役社長、オサムニア・モハメッド氏も「この提携は日本の金融インフラの未来を形作る重要なステップであり、地域金融機関への支援を通じて持続的な価値創造を目指します」と強調。コアバンキングシステムのモダン化を通じて、金融業界全体に新たな価値を提供するとともに、地域経済の発展にも寄与していくことが期待されています。
今後、両社は、システム開発や提携を通じて地域金融機関が抱える課題を解決していくことで、共に情熱を持って日本の金融業界に変革をもたらすことでしょう。この新しい試みは、今後の動向に注目が集まります。