電通総研が「Know Narrator」を進化させる
株式会社電通総研は、新たに企業向けChatGPTソリューション「Know Narrator(ノウナレーター)」に、最新のAIモデル「GPT-4o mini」を導入しました。この新しい技術は、2024年8月29日から企業へ提供が開始される予定です。この進化によって、企業の生産性向上に寄与し、デジタル変革(DX)を加速させることが期待されます。
新たな機能追加による改善
今回の更新では、AIモデルの対応だけでなく、他にもいくつかの機能が追加されています。特に注目すべきは、読み込みデータのAIによる前処理機能と、Microsoft Entra IDとの連携機能です。これらの新機能によって、企業はより効率的に生成AIを活用できるようになります。
回答速度の向上とコスト削減
「GPT-4o mini」の導入により、回答速度が大幅に向上しました。また、特にボリュームの大きい社内文書を参照する際のコスト削減も実現できるとされています。これにより、生成AIが生成AIを呼び出すAIエージェントの運用も非常にコスト効率よく行えるようになります。
「Know Narrator」の主な機能
「Know Narrator」の便利な機能には以下のようなものがあります:
1.
文書構造解析の高度化
- 新たに実装された前処理機能によって、「Know Narrator Search」では社内文書を正確に理解できるようになりました。これにより、表の構造を理解し、行や列の情報を正しく抽出することが可能になります。また、文書の章立てを考慮しデータを適切に分割できるほか、OCR技術を使って手書き資料の認識も実現しています。
2.
Microsoft Entra IDとの連携機能
- この機能は、企業内のセキュリティグループを「Know Narrator」と連携させるものです。組織の構成員が変更された場合でも、アクセス権限の管理が容易になり、システム管理者の負担が軽減されます。
電通総研の今後の取り組み
電通総研は、AIを活用した課題解決に常に取り組んでおり、数多くのAIソリューションを展開してきました。今後も「Know Narrator」シリーズの機能を拡充することで、企業の生産性向上やDX推進をサポートする計画です。加えて、企業内でのAI人材育成にも注力し、AIの可能性を広げていく意向です。
電通総研について
電通総研は、「HUMANOLOGY for the future」という企業ビジョンのもと、企業・官庁・自治体との協働を深め、テクノロジーを通じた社会の進化を支えていくことを目指しています。業界や技術の枠を越えた「X Innovation」を推進し、未来の新しい価値を生み出し続けることを目指しています。これからも、AIを活用した革新を通じて社会に貢献していく姿勢を崩しません。