Bio Engineering CapitalがAI駆動型VC・Vela Partnersと提携
東京都に本社を置くBio Engineering Capital株式会社(以下、BEC)は、米国サンフランシスコのAI駆動型ベンチャーキャピタルであるVela Partners(以下、VELA)との間で戦略的提携契約を結んだことを発表しました。この提携により、BECは日本で初めて、VELAが独自に開発したAIファンド運営システム「VelaOS」を導入することになります。
VelaOSの特長と効果
「VelaOS」はスタートアップに対する投資を行う際の一連のプロセスをAIによって自動化し、最適化するシステムです。このテクノロジーを利用することで、従来の経験や人脈に頼った投資判断から脱却し、科学的でスケーラブルな運営が可能となります。投資評価やモニタリング、意思決定をAIが担うことにより、ROI(投資利益率)の向上が期待されます。
VELAの実績
VELAはオックスフォード大学出身のAI研究者や経験豊富な起業家、元Google社員で構成されたチームによって組織されています。これまでに開発されたAIモデルは100以上にのぼり、これらは国際的な研究論文公開サイト「arXiv」でオープンソースとして公開されています。これらのモデルは、米国のトップベンチャーキャピタルでも使用される投資アルゴリズムの中で最大3倍の精度を持つとされ、その結果、VELAのファンドも上位10%に位置しています。
この提携により、BECはこの優れたAI技術を日本国内で独占的に利用できる権利を得ることとなり、国内初の導入企業として注目されています。
提携後の活動について
両社は以下の3つの柱を中心に連携を進めていく予定です。
1.
AIによるファンド運営の高度化: 投資業務の各プロセスをAIによって最適化し、ROIの最大化を図ります。
2.
日米スタートアップのクロスボーダー支援: 日本のディープテックや医療AI系スタートアップを米国へ展開させ、逆に米国のスタートアップの日本進出をサポートします。
3.
国際的な起業家育成プログラム: 日米の教育機関やアクセラレーターと連携し、次世代の起業家や研究者の国際的な視野を育てるプログラムを展開します。
BECは今後、VELAとの連携を強化することで、日本市場での医療・ライフサイエンス分野に特化したAIモデルのローカライズや共同研究にも取り組む方針です。これまでの活動を通じて、次世代医療の創出に向けたスタートアップエコシステム構築の支援を目指します。
会社概要
- - Bio Engineering Capital株式会社
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本社: 東京都中央区
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設立: 2023年
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代表者: 島原 佑基
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事業内容: 医療AIや再生医療に関するスタートアップの投資・支援
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URL:
https://bioengineering.capital/
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本社: 米国カリフォルニア州サンフランシスコ
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設立: 2017年
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ゼネラルパートナー: Fuat Alican
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事業内容: AIを活用した先進的な投資手法を展開
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URL:
https://www.vela.partners/
この提携は、医療分野におけるイノベーションを加速させるものと期待されています。