乳がん治療の意思決定を支援する対話型ツールが登場!エグザクトサイエンスが「Patient Profile Navigator」を日本乳癌学会で展示
乳がん治療の意思決定を支援する新ツール登場! エグザクトサイエンスが「Patient Profile Navigator」を日本乳癌学会で展示
乳がんの遺伝子検査のプロバイダーであるエグザクトサイエンス株式会社は、医師がN0およびN1の早期乳癌患者さんの術後の治療方針を立てる際に、オンコタイプDX乳がん再発スコアⓇ検査の依頼をするかを判断するための実臨床データを提示する対話型サポートツール「Patient Profile Navigator」を「第32回日本乳癌学会学術総会」で展示しました。
このツールは、患者さんの年齢、腫瘍の大きさ、悪性度、Ki-67などの臨床病理学的特徴に基づいて、個別の患者症例を作成します。さらに、臨床試験データやリアルワールドデータ(RWD)などのインタラクティブなデータを提示することで、医師はより詳細な情報に基づいた治療方針を決定することができます。
「Patient Profile Navigator」は、医師の治療における意思決定をサポートするために設計されており、より適切な治療選択を可能にすることが期待されています。
学会での展示とランチョンセミナー
エグザクトサイエンス株式会社は、学会ブースにて「Patient Profile Navigator」の実際に利用できるデモを展示し、来場者に体験の機会を提供しました。また、学会期間中には、オンコタイプDX乳がん再発スコアⓇプログラムの有効活用に関する2つのランチョンセミナーも開催されました。
セミナーでは、看護師による薬物療法の意思決定支援や、オンコタイプDX乳がん再発スコアⓇプログラムを臨床にどのように活用するかについて、専門家による講演が行われました。
オンコタイプDX乳がん再発スコアⓇプログラムとは?
オンコタイプDX乳がん再発スコアⓇプログラムは、2004年から米国で実施されていたオンコタイプDX乳がん再発スコア検査と日本向けに開発したソフトウェアを組み合わせたプログラム医療機器です。2023年9月1日に日本で保険収載され、より多くの患者さんが適切な治療を受けられるようになりました。
このプログラムは、一定の条件を満たす乳がん患者さんを対象に、乳がん組織に含まれる21個の遺伝子を調べ、再発リスクを予測するためのスコアを算出します。スコアの結果は、術後薬物療法を検討する際に、ホルモン療法に化学療法を追加するかどうかの判断材料となります。
現在、世界中で100万人以上の患者さんがオンコタイプDX検査の恩恵を受けており、日本乳癌学会、欧州腫瘍学会(ESMO)、ザンクトガレン国際乳癌会議、米国臨床腫瘍学会(ASCO®)、米国国立包括癌ネットワーク(NCCN®)などの主要な乳癌治療ガイドラインに取り入れられています。
エグザクトサイエンスコーポレーションについて
エグザクトサイエンスコーポレーションは、米国ウィスコンシン州マディソン市に本社を置く、がんスクリーニング検査とゲノムを用いた診断検査を提供するヘルスケア企業です。がん治療のさらなる可能性を拓くことを使命として、最先端の技術を用いた革新的なソリューションを開発しています。
エグザクトサイエンス株式会社は、エグザクトサイエンスコーポレーションのグループ会社です。
まとめ
エグザクトサイエンス株式会社が開発した「Patient Profile Navigator」は、医師の治療における意思決定をサポートする画期的なツールです。このツールは、より適切な治療選択を可能にすることで、乳がん患者さんのQOL向上に貢献すると期待されています。