探検家の必読書『秘境釣行記』発刊
株式会社山と溪谷社は、著者・今野保による名作『秘境釣行記』をヤマケイ文庫として発刊しました。この書籍は、戦前の日高の奥地における自然と人々の厳しいドラマを描いており、探検家や自然愛好者にとってはまさに探検のバイブルともいえる作品です。
内容の紹介
本書は、著者の今野保が丹念に記した数々のエピソードで構成されています。自然の厳しさや美しさはもちろん、「生」と「死」の間にある微妙な境界をも浮き彫りにしており、読者に深い感動と考えさせられる要素を提供しています。
著者は濃霧の中を越える山々や、鉄砲水が流れる沢、さらには多くのイワナやヤマベを釣る楽しみを語ります。特筆すべきは、暗闇に潜むヘビやタカ、さらにはヒグマといった自然の厳しさを背負った生き物たちとの遭遇です。これらの出来事を通して、自然の驚異とそれに抗う人間の姿が描かれています。
賞賛の声
著名な探検家である服部文祥氏は、本書の発刊を祝福し、「激しさと穏やかさが共存する山々の姿を感じ、自身が心の奥底から動かされるような戦慄を覚えた」との感懐を述べています。この言葉は、今野保の作品が持つ深い魅力を物語っており、読者に自然の偉大さを再認識させることでしょう。
今野保の略歴
今野保は1917年に北海道早来町に生まれ、長い人生の中で自然と向き合ってきました。彼は炭鉱勤務を経て土木会社を設立し、1984年に事故で右手に負傷した後は、思いもよらない形で執筆活動を始めました。彼の著書には『渓流の想い出』『アラシ―奥地に生きた犬と人間の物語』など、豊富な自然体験による作品があります。
2000年に彼は亡くなりますが、彼の作品は今もなお、多くの人々にインスピレーションを与えています。ここにご紹介する『秘境釣行記』も、その流れを汲む一作品です。
書誌データ
- - 書名:ヤマケイ文庫『秘境釣行記』
- - 著者:今野保
- - 発売日:2025年2月18日
- - 定価:1210円(本体1100円+税10%)
- - ページ数:344ページ/文庫判
- - 詳細:こちらから
この作品を手に取り、今野保が描く冒険の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。自然の驚異と人間の勇気を感じることで、あなたも新たな探検家になれるかもしれません。
会社概要
株式会社山と溪谷社は、1930年に創業し、山岳や自然科学をテーマにした雑誌や書籍を展開しています。また、アウトドアイベントや地域活性化のためのソリューション事業にも取り組んでおり、アウトドア文化を広めるための様々な活動を行っています。