コロナ後の親子関係と子どもたちのコミュニケーション能力
新型コロナウイルスの影響は私たちの生活のあらゆる面に変化をもたらしました。とりわけ、子どもたちのコミュニケーション能力や親子関係に関しては多くの課題が浮上しています。最近、全国の小学生を持つ保護者131名に実施したアンケート結果からそれらの現状が明らかになりました。
親子関係の変化
アンケートによれば、休校後に親子のトラブルが増加したと感じている家庭は27.5%、約3割に及びます。その多くが「勉強」に関連する問題で、73.7%がこのトラブルの主な原因と回答しています。その他にも「兄弟げんか」や「片付け」といった問題が挙げられています。
一方で、「親子関係が良好になった」と感じる家庭も38.9%、約4割存在しました。これは、コロナ禍を経たことで家族との時間が増え、相互理解が深まった結果と考えられます。
休校後の子どもたちの変化
休校明けの子どもたちにも様々な変化が見られました。31.8%の保護者が「ゲーム時間が増えた」と感じ、23.5%は「学校に行きたがらない」と指摘しています。また、朝起きるのが難しいと感じている家庭も20%ありました。
しかし、ポジティブな変化も報告されています。「親に言われなくても自分から行動するようになった」と感じる親が31.8%、「学校が楽しそう」「前より明るくなった」との声もあり、コロナ禍を経てもたらされた新たな行動様式が見て取れます。
コミュニケーション力の課題
ただし、子どもたちのコミュニケーションに関しては深刻な課題が残されています。7割以上の保護者が自分の子どもにコミュニケーション力の不足を感じており、具体的には「人前で発表できない」との回答が46.2%に上ります。また、お友達と上手くコミュニケーションがとれないと感じる家庭も34.4%に達しています。
さらに、家では元気に振る舞うが外では発言できない子どもが39.8%、論理的に話ができないと感じる親も39.8%いました。授業中に手を挙げない子どもは38.6%、人の話が聞けないと感じる保護者も29%という結果が出ています。
オンラインでの新たな取り組み
このような状況を受けて、9月から「ことばキャンプオンラインレッスン」や「自肯定感を育てるオンライン親講座」がスタートします。オンラインを活用し、外出を控える親や送迎の手間を省きたい方々にとって、非常に便利なプログラムです。
「ことばキャンプオンラインレッスン」では、子どもたちのコミュニケーション能力向上を目指し、実践的なスキルを習得できる講座が提供されます。
また、「自肯定感を育てる親講座」では、保護者自身が子どもたちに良い影響を与えるための知識とスキルを学べます。これらのプログラムを通じて、親子共に成長し、この困難な時代を乗り越えるための力を養うことが期待されます。
詳細は以下のリンクからご覧ください。
この新たな取り組みが、子どもたちとその家族にとっての大きな支えとなることを願っています。