自損・正面衝突事故特集
2025-03-11 09:25:17

愛媛県の自損・正面衝突事故を深堀りするデータ分析特集

愛媛県の自損・正面衝突事故を深堀りするデータ分析特集



愛媛新聞社は、愛媛県警交通部の協力を得て、「愛媛の交通事故徹底分析~データ解析・ビジュアル化」というシリーズを展開しています。その第8弾として、自損事故および正面衝突という事故形態に焦点を当てた特集を行いました。今回は2019年から2024年にかけて発生した687件の事故データを分析し、どのような場所で事故が発生したのか、またどのような要因が影響しているのかを探ります。

自損・正面衝突事故のリスク



自損・正面衝突事故は全人身事故の約5%を占めますが、死亡事故率は非常に高いことがわかりました。正面衝突事故の死亡率は8.1%、自損事故に至っては24.6%にものぼります。これらの数字からも、急いで改善すべき交通安全対策が求められていることが明らかです。

事故の発生状況



愛媛県内での自損・正面衝突事故は時間帯によっても偏りが見られます。特に、昼間の13時から14時の時間帯に多く発生しており、これは業務中に運転を行っている車が多いからかもしれません。一方、自転車の事故は夕方の17時に多く見られるため、光の条件や通行状況が影響していると推測されます。

年齢層と事故の傾向



事故に関与しているドライバーの年齢層も多様で、若年層(24歳以下)の割合が高く、特に運転経験が浅い傾向があります。高齢者ドライバーも無視できない数字を示しており、65歳から74歳が17.2%、75歳以上が16.8%と、年齢が上がるにつれて事故のリスクが増加するといったデータが確認されました。

道路状況と交通違反



事故発生の場所についても注目すべき点があります。カーブが多い場所か、または直線道路なのかによって、事故の種類は変わってきます。特に正面衝突事故は渋滞中や交差点、カーブで多く発生しており、運転手の前方不注意が大きな要因とされています。さらに、法令違反も事故を誘発する要因であり、「漫然運転」や「わき見運転」が特に目立ちます。

事故を防ぐための対策



愛媛県警は「前見て!運転プロジェクト」という新たな取り組みを2025年から開始します。このプロジェクトでは運転中の基本を再確認し、事故防止を目指す内容が展開され、特に「前を見て運転する」という注意喚起が重要視されています。自損・正面衝突事故は、運転の基本を守ることで多くが防げるとされています。

具体的な対策には、慣れている道でも前方を注意深く見て運転する、スマートフォン操作を避ける、体調が優れないときは運転を控えるなどが挙げられます。また、自転車に関しては夜間の無灯火運転や飲酒運転は厳禁です。

まとめ



愛媛県での自損・正面衝突事故の背後にあるデータ分析を通じて、事故防止のための具体的な取り組みが提案されています。交通安全は社会全体で考えるべき大きな課題です。ぜひ、未来の安全な道路のために、一人ひとりが意識し、行動していくことが重要です。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

会社情報

会社名
株式会社愛媛新聞社
住所
愛媛県松山市大手町1丁目12ー1
電話番号
089-935-2111

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。