来年の不動産トレンド解説
2024年が目前に迫る中、株式会社LIFULLはその住宅市場におけるトレンドを発表し、特に注目すべき5つのトピックを挙げました。これらのトピックは、これからの住まいの選び方や生活スタイルに大きな影響を与えることが予想され、特に家族や個人のライフスタイルに密接に関連しています。具体的には、以下の5つが紹介されています。
1. デコ活
「デコ活」とは、脱炭素とエコをテーマにした環境省の提唱する活動です。省エネ住宅の普及を促進するため、様々な住環境の改善策を取り入れ、住宅自体のエコ性能を向上させることが目指されています。具体的には、省エネ給湯器や節水器具、太陽光発電の導入などがあり、これにより家庭単位での環境負荷軽減が実現するでしょう。2050年のカーボンニュートラル実現に向けた重要な第一歩となります。
2. ローカル億ション
今後、「億ション」と呼ばれる一戸あたりの価格が1億円以上のマンションが、東京や大阪などの大都市に限らず、全国各地で販売されるようになります。その背景には、全国的な地価の上昇や建設資材の高騰があり、特に富裕層の増加が影響を及ぼしています。資産の流動化や、パワーカップルの台頭により、地方での高価格住宅市場が活性化しています。
3. ずらし駅
賃料が高止まりするターミナル駅に対し、周辺の「ずらし駅」に魅力を感じる人々が増加しています。アクセスが少し劣るものの、賃料が抑えられた駅に住む選択肢が広がっており、ターミナル駅の近隣の生活利便施設へのアクセスが可能なため、生活コストを抑えつつ、便利な生活を享受することができると考えられています。
4. 住まいの防犯投資
犯罪の増加に伴い、多くの家庭が防犯対策を強化しています。特に高齢者が住む住宅では、防犯設備の強化や防犯性の高い住宅への住み替えが進んでおり、住宅市場には防犯リフォームの需要が高まっています。不安を抱える家庭は、適切な対策を講じることが求められています。
5. 家じまい元年
高齢化が進む中、自宅の売却を検討する動きが顕著になっています。相続に伴う問題や将来的な維持コストの増加を考慮し、時間的な制約の中で適切な判断を下す必要が生じています。特に親世代が80歳を超える状況において、実家を有効活用する手段についても家族間での議論が重要です。
まとめ
LIFULL HOME'Sのトレンド発表は、来年以降の不動産市場や住まいに対する考え方を大きく変える可能性を秘めています。環境問題や安全性、ライフプランに対する意識が高まりつつある今、これらのトピックを踏まえた賢い選択が求められるでしょう。今後の住まいの選び方やライフスタイルに影響を与えるこれらのトレンドをしっかりと把握しておくことが重要です。