藤三が自動発注サービス「sinops-CLOUD」を25店舗に導入

藤三、全25店舗に自動発注サービス「sinops-CLOUD」を導入

最近、株式会社藤三は、広島県内に展開するスーパーマーケット全25店舗に需要予測型自動発注サービス「sinops-CLOUD」を導入したことを発表しました。この革新的なサービスは、発注業務の効率化を図るためのもので、多彩な機能を持ちながらも柔軟性が高く、今後の店舗運営にも大きな影響を与えると期待されています。

背景

藤三は「藤三」と「ビッグハウス」という、食品スーパーとディスカウントスーパーを展開しており、長年地域に根ざしたサービスを提供しています。しかし、以前の発注業務には課題がありました。日配品では手動での発注を行っており、経験と勘に頼っているため、急な需要の変動に適応するのが難しい状況でした。
また、グロサリー部門では基幹システムによる発注点管理方式を採用していますが、これにも課題がありました。特に賞味期限が短い食品に対するロス率が高く、発注作業には毎月約100時間もの手間がかかっていたのです。

この現状を受けて、藤三は需要予測型の自動発注システムの導入を検討し、最終的には「sinops-CLOUD」の導入を決定しました。また、他店舗での試験的な導入を経て、2025年10月には全店舗で本稼働を開始しました。

導入効果

「sinops-CLOUD」を導入した後、藤三の店舗では発注業務の効率化が進み、月間60時間削減を目指しましたが、実際には約124時間を削減することに成功しました。この時間は、発注業務だけでなく、品出しなどの関連作業を含んでいます。

具体的な成果として、食品ロスの削減と売上の向上が挙げられます。パンカテゴリでは売上が3%増加し、ロス率も1.3ポイント減少。日配品でも売上が1%増、ロス率が0.3ポイント減少するなど、目に見える成果が出ています。これにより、販売機会を損失することなく、無駄を減らすことが可能になりました。

今後の展開

藤三は「sinops-CLOUD」を今後さらに活用し、食品ロスのための取り組みと在庫の最適化を一層進める予定です。これにより、店舗オペレーションの効率化を経て、地域の顧客サービス向上を目指していきます。

主な導入サービス

「sinops-CLOUD」では様々なサービスが提供されており、リアルタイム在庫管理や客数の予測、日配品、惣菜などに特化した自動発注サービスが特徴です。これらの機能を利用することで、店舗運営の効率が大幅に改善されます。また、AIによる需要予測を活用することで、発注数も的確に算出され、店舗にとっての利便性が大きく向上しています。