2026年5月3日、佐賀県立唐津南高等学校と富士まちづくり協議会が共催し、富士公民館にて子どもたち向けの「パセリ料理教室」が開かれました。
この特別なイベントは、地域の名産である富士町産のパセリを中心に据え、「飾り」から「ごちそう」へとその価値を見直す試みでした。参加した子どもたちは、富士町自慢のパセリをたっぷり使った餃子とパンケーキ作りに挑み、「最高!パセリっておいしい!」という歓声で盛り上がりました。
パセリの背景
佐賀市富士町は、県内でも有数のパセリの産地として知られていますが、これまでは飲食店や家庭において主に料理の「飾り」として利用され、しばしば食べられることなく捨てられる現実がありました。唐津南高校食品流通科と富士まちづくり協議会は、その無駄を減らすために、地域資源を活用した取り組みを実施してきました。特に強調されたのは、「食べられるのに捨てられるのはもったいない」という思想です。この取り組みによって、これまでに200,000食以上分のパセリを食材として活かしてきたという実績もあります。
料理教室の様子
料理教室では、唐津南高校の生徒たちが先生となり、富士町の子どもたちにパセリの栄養価や食材としての魅力を伝えました。新鮮な富士町産のパセリを使って、まずは餃子の餡(あん)を作り、続いてパンケーキも挑戦。最初は「このパセリ、食べるの?」と不安げだった子どもたちも、実際に調理を進めるうちにその価値を理解し、出来上がった料理を味わって「最高!」の歓声をあげる場面が印象的でした。
この料理教室は、単なる食育の枠を超え、地域の資源を活かすための環境教育、すなわち持続可能な社会の担い手を育む目的も持っています。唐津南高校食品流通科は、地域の名産を食材へと転換させる努力を通じて、ESD(持続可能な開発のための教育)に力を入れています。
共同の取り組み
今回のイベントは、地域のNPO法人唐津Farm&Foodとの連携によって実現しました。NPO法人はサーキュラーエコノミーや生物多様性保全に焦点を当てた活動を行っており、唐津南高校との協力を通じて地域の資源を循環させることを目指しています。このような連携によって、地域の魅力を発信し、環境保全に役立つ活動が進められています。
未来への期待
NPO法人唐津Farm&Foodの副理事である小嶋宏明氏は、「子どもたちが食べることを通じてパセリの新たな魅力を発見し、その瞬間にこそ持続可能な地域づくりの意義がある」と述べています。このような教育的な取り組みが地域社会に根づくことで、未来の社会が持続可能なものとなることを期待しています。
料理教室の詳細
- - 名称: パセリ料理教室
- - 開催日時: 2026年5月3日(日)10:00〜13:00
- - 会場: 富士公民館(佐賀市富士町)
- - 主催: 唐津南高校食品流通科 × 富士まちづくり協議会
- - 対象: 富士町の子どもたち
- - 制作した料理: パセリ餃子・パセリパンケーキ
- - 活動年数: 4年目(2022年より継続)
- - 活用したパセリの量: 200,000食分以上
まとめ
パセリを楽しく学び、地元の資源を大切にする心を育むこの料理教室は、地域の子どもたちにとって貴重な体験となったことでしょう。今後もこのような教育活動を通じて、地域の未来を支える人材が育つことを期待しています。