大阪・関西万博の新しい取り組み
株式会社Lean on Meは、大阪・関西万博のヘルスケアパビリオンに、障がい者支援の新たな形としてBOX型センサリールームを展示します。この取り組みは、障がいのある方々のリラクゼーションと社会参加を目指しており、6月3日から9日までの期間中に、多くの来場者に体験してもらえる機会を提供します。
センサリールームの役割
センサリールームは、心地よい光や音で利用者の感覚を刺激し、リラックスさせる空間として設計されています。この概念は1970年代にオランダで始まり、現在では欧州の保育園や学校、さらにはオフィスなど、幅広い場所に導入されています。日本国内でも、空港やサッカースタジアムなどに設置が進んでおり、利用者の居場所として注目されています。
開発の背景
Lean on Meの代表、志村駿介は、ダウン症の弟を持ち、身近で障がい者支援の仕事をしてきた経験から、このプロジェクトに取り組むことを決意しました。彼は、公共の場や人混みでのストレスを感じた経験から、障がいのある方が安心してくつろげる場所の必要性を感じていました。「このBOX型センサリールームが普及することで、無理なく社会参加できる環境が整うことを願っています」と語っています。
センサリールームの特徴
このBOX型センサリールームの特長は以下の3点です:
1.
五感を刺激する空間:パナソニックとLean on Meの協力により、音響や照明技術が調整され、利用者にとって快適な環境が提供されます。
2.
消防法に準拠した移動可能な構造:コンパクトな設計で、簡易に組み立てができるため、屋内の様々な場所に設置が可能です。
3.
使いやすさ:ワンタッチで操作できるため、誰でも手軽に利用できるよう配慮されています。自分のペースで使用できるこの設計は、利用者の選択を尊重しています。
共創の重要性
このプロジェクトは、パナソニックが主催するアクセラレータープログラムの一環として生まれました。共同作業を通じて、センサリールームの必要性を一緒に認識し、未来に向けた取り組みを進めています。パナソニックの三浦美賀子氏は、「このセンサリーBOXが多くの人々にとって笑顔を生む場所になることを期待しています」とコメントしています。
大阪超越文化横丁とのコラボレーション
大阪ヘルスケアパビリオンの「リボーンチャレンジゾーン」に参加するLean on Meは、「大阪超越文化横丁」という展示にも関与しています。ここでは、障がい者が暮らしやすい社会の実現を目指し、様々な取り組みが行われています。
このセンサリールームが多くの方々に体験され、理解が深まることで、障がいのある方々がより楽に社会に参加できる未来が描かれています。今後の展開にも期待が寄せられています。
株式会社Lean on Meについて
Lean on Meは、障がいの理解を深めるためのeラーニングプログラムを提供しており、障がい者雇用や福祉に特化した情報を広く展開しています。今後の活動に注目が集まる中、このような取り組みがどのように社会を変えていくのかに期待が高まります。