日本企業におけるリスク・コンプライアンス最新調査結果 2026年の展望
日本企業におけるリスク・コンプライアンス最新調査結果 2026年の展望
アメリカのソフトウェアリーダーであるNAVEXが、日本を含む世界的な調査を基に「日本におけるリスク・コンプライアンスの現状 2026年」を発表しました。このレポートは、約1200名の経営幹部へのインタビューを基に、日本の企業が直面している課題や今後のガバナンスに関する洞察を提供しています。
世界水準に到達した日本のコンプライアンスプログラム
レポートでは、日本企業のコンプライアンスプログラムが世界水準の成熟度に達していることが示されています。しかし、サードパーティーのリスク管理や取締役会の実務的な関与において、いくつかの特有の課題が浮き彫りになりました。特に改正内部通報者保護法への対応や、取締役会のリスク管理の取り組みにはさらなる強化が求められています。
内部通報者保護法改正の影響
2025年に施行される内部通報者保護法の改正は、企業がどのように体制を整備しているかに大きな影響を与えることが予想されます。調査によれば、過去2年間にコンプライアンス上の問題を抱えていない企業の68%が「すでに準拠していた」と回答した一方で、問題を経験した企業においてはわずか3%しか準拠していなかったとのことです。このことは、企業間での対応の格差を浮き彫りにしています。コンプライアンスへの取り組みを加速させる最大の要因は、外的な規制変更ではなく、「内部監査やリスク評価の結果」であり、これは多くの企業でコンプライアンス文化が根付いていることを示しています。
サードパーティーリスク管理の重要性
調査では、26%の回答者がサードパーティーに関連した倫理・コンプライアンス問題を経験したと答えており、これはグローバル平均の18%を上回っています。しかし、サードパーティーに対する不正行為の通報を積極的に奨励している企業はわずか36%にとどまっています。サードパーティーが引き起こす問題は、企業の reputational リスクに深刻な影響を及ぼすため、早急な対策が求められます。
取締役会の関与と実効性
取締役会の実務的な関与において、日本の企業はグローバル平均を下回っています。定期的にコンプライアンスプログラムの運用状況を把握することができている企業は40%にとどまり、リスク動向についてのレビューを行っている企業も33%にすぎません。これは、持続的な信頼関係を重視する日本の商習慣が影響している可能性がありますが、より主体的なリーダーシップが必要とされるでしょう。
コンピライアンス予算の現状とAI活用の計画
コンプライアンスにかける予算について、回答者の80%が現状維持を志向すると答えています。しかし、テクノロジーの進化が求められていることも明らかになっています。調査によると、今後12か月で「不正行為のモニタリング」が倍増する計画が示されており、AI活用が急速に広まる可能性があります。これにより、いっそう強固なガバナンス体制の構築が期待されます。
今後の展望
NAVEXの日本支社のカントリーマネージャーである三ツ谷直晃氏は「日本企業の強固な内部監査やリスク評価を基に、経営層がより積極的にリーダーシップを発揮し、AIなどの最新技術を活用することが求められる」と述べています。今後、企業はこれまで培ってきたコンプライアンスの成熟度をさらに高め、持続可能なガバナンスを実現していく必要があります。
会社情報
- 会社名
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NAVEX Global, Inc.
- 住所
- 東京都中央区京橋3丁目1−1 東京スクエアガーデン 14F
- 電話番号
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