カカオの蒸留酒登場
2022-03-30 11:00:18

ブラジルのカカオを使った新たな蒸留酒「カカワトル」の魅力

新たなカカオの魅力、カカワトルの誕生



ブラジルのエスピリトサント州リニャーリスで誕生したカカオ100%の蒸留酒「カカワトル」は、その名の通り、カカオの果肉から作られた独自のスピリッツです。これは、これまでのカカオ酒の概念に革命を起こすもので、果肉由来の蒸留酒はブラジルでも初めての試みです。

カカオの果肉からつくる新たなテイスト



カカワトルは、カカオ豆を取り出した後の残りの果肉を搾り出し、その蜜を発酵させて蒸留することで生まれます。カカオポッドの中には約20〜50個のカカオ豆が入っており、取り除かれた果肉は通常廃棄されてしまいますが、最近のSDGs(持続可能な開発目標)への意識の高まりから、この果肉を有効利用するプロジェクトが進行しています。リニャーリス市のカカオ生産者アンドレ・スカンピーニは、廃棄される果肉から新たな蒸留酒を生み出すために数か月かけて研究し、その独自の製法を確立しました。

サステナブルな農業と革新



アンドレはカカオの果肉の発酵プロセスを確立するために多くの試行錯誤を重ねました。通常のチョコレート製造のためのカカオ豆とは異なる方法が求められ、専門家の知識が皆無な中での挑戦でした。自らの手でカカオの果肉から得られた蜜を蒸留する技術を開発し、遂にカカワトルを完成させることに成功しました。

この蒸留酒は、カカオの果肉ならではの酸味と甘み、そして香りを楽しむことができ、特にカカオ産地以外では味わえない貴重な一杯となっています。

伝統と技術が結びつく



カカワトルの生産は、リニャーリスにある蒸留所「プリンセーザ・イザベウ」の技術を活かして行われています。この蒸留所は、国内外の競技会で高評価を受けており、その経験と専門知識がカカワトルの味を一層引き立たせています。また、発酵プロセスにおいて使用される独自の酵母には、カカオ由来の成分が使われており、これもまた特有な風味を生み出しています。

名前の由来と文化的背景



「カカワトル」という名前は、古代アステカ文明に由来し、チョコレートのルーツともなる飲料の名前が由来です。アンドレは、この古代文明に敬意を表し、この素晴らしい飲み物を「カカワトル」と名付けました。

輸入のチャンス



カカワトルはすでに日本上陸に向けてインポーターを募集しており、興味を持つ企業に対して試飲会も行われる予定です。ブラジルのカカオ農家たちが手掛けたこの新たなスピリッツ、カカワトルをぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

興味のある企業は、ヴェーリョ・カルヴァーリョ・コメルシオ・ジ・ベビーダスまでお問い合わせください。持続可能な農業と新しい風味の蒸留酒が、あなたのビジネスに新たな価値をもたらすかもしれません。

会社情報

会社名
Velho Carvalho Comércio de Bebidas
住所
Fazenda Santo Antonio, S/N – KM 158 – Linhares – ES – Brazil – Postal Code (CEP) 29900-970
電話番号

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