民間企業が提供するネット依存回復支援サービス『MIRA-i』が開始、家族の絆を深める新たな取り組み

新たなネット依存回復支援サービス『MIRA-i（ミライ）』の登場

2023年10月2日、日本初となる民間企業によるネット、スマホ、ゲーム依存回復支援サービス『MIRA-i（ミライ）』が提供を開始しました。このサービスは、家庭でのサポートを通じて、ネット依存に悩む人々とその家族を支援することを目的としています。近年、オンラインゲームやSNSに依存する人が増加し、これが社会問題となっています。それに対抗する形で、民間の力を活用した新しい取り組みが必要とされていました。

ネット依存の深刻な実態

世界保健機構（WHO）は、ゲームのやり過ぎがもたらす「ゲーム障害」を国際的な疾病として認定しています。また、日本では2017年の厚生労働省の調査において、中高生の93万人（約7人に1人）がネット依存の傾向があると推計されています。しかし、専門の医療機関は不足しており、多くの人が適切な支援を受けられない状況です。そうした背景の中、民間団体として新たな支援サービスが求められています。

『MIRA-i（ミライ）』の特徴

『MIRA-i』では、独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターで研修を受けた専門の心理師がカウンセリングを行います。重点的に採用されるのは認知行動療法で、依存症に向き合うための効果的なアプローチです。このプログラムでは、本人がネットとどのように付き合うかを学び、実践へとつなげていきます。また、家族に対してもコミュニケーションの重要性や心の健康を取り戻す方法を共に考える場を提供します。

さらに、家族同士が相談・交流できる「家族会」を定期的に開催し、情報共有や支援を行います。第1回の家族会は2019年10月8日に吉祥寺で開催される予定です。カウンセリングを通じて、本人と家族が未来に向かって前進できる環境作りをサポートします。