赤身肉人気が上昇!全世代で霜降り肉を上回る!
食メディア「dancyu」の読者組織「dancyu食いしん坊倶楽部」が実施した牛肉の嗜好調査で、驚くべき結果が明らかになりました。調査対象は、10代から70代以上の男女931名。その結果、全世代において赤身肉派が霜降り肉派を上回ったのです。
日本の食文化において、霜降り肉は高級牛肉の代名詞として長く愛されてきました。しかし、調査では、赤身肉が持つ「肉の旨味」や「しっかりとした食感」が支持され、霜降り肉よりも人気を集めていることが判明しました。
赤身派が支持する理由
赤身肉を好む理由は、「肉の旨味が感じられる」「しっかり噛む方が好み」「脂っこくなくて食べやすい」など、霜降り肉にはない魅力を感じているから。一方、霜降り肉派は「柔らかくジューシー」「脂の甘みが口の中でとろける」といった、とろけるような食感を魅力に感じているようです。
世代間で異なる好み
世代別に見ると、若い世代ほど赤身支持派の割合が高く、年齢が上がるにつれて霜降り支持派の割合が増加する傾向が見られました。これは、若い世代は健康志向や食の多様性を求める傾向が強い一方で、年齢を重ねるにつれて、昔ながらの「霜降り肉=高級」という価値観が根強いことが考えられます。
今回の調査で明らかになったこと
今回の調査では、赤身肉人気が高まっている理由に加え、国内産と外国産の牛肉に対するイメージや嗜好の違い、地域ブランド和牛への関心についても調査が行われました。
詳細な調査結果については、以下の記事をご覧ください。
牛肉調査① 国内産牛肉への高い支持。海外で外国産牛のおいしさに目覚める人も!
牛肉調査② 強まる牛肉の赤身志向。20歳以上の全ての世代で赤身肉派が霜降り肉派を上回る
* 牛肉調査③ 地域ブランドを重視するのは高齢者と高所得層。短角牛・あか牛への高い関心
今回の調査結果から、牛肉に対する消費者の嗜好が変化していることが明らかになりました。今後、牛肉市場は、赤身肉中心の需要増加や、地域ブランド和牛への関心の高まりなど、新たな展開を見せていくことが予想されます。