トイメディカル株式会社、スタートアップW杯九州予選を制し世界大会進出を果たす

トイメディカル株式会社、スタートアップW杯九州予選制覇

熊本県熊本市に本社を持つトイメディカル株式会社が、2025年5月23日に開催された世界最大級のスタートアップピッチイベント「Startup World Cup 2025 九州予選」で、最終予選に進出した10社の中から見事優勝を果たしました。この大会は、米国のペガサス・テック・ベンチャーズが主催し、世界中から集まるスタートアップ企業が自らのアイデアを発表する場です。

インパクトある技術

トイメディカルの強みは、従来の減塩方法とは一線を画す「塩分オフセット技術」です。これは、海藻由来のアルギン酸類を使用して塩分を吸着し、体内への吸収をコントロールする技術です。この革新的なアプローチと、食品領域での事業展開に対するプランが評価され、優勝へと導かれました。

竹下英徳社長の思い

代表取締役社長の竹下英徳氏は、「2020年の東京大会では優勝を逃したが、5年ぶりのリベンジを果たし嬉しい」とコメントしました。彼の事業への想いは、友人が人工透析を受ける中で「塩分を気にせずラーメンが食べたい」という一言から始まりました。この思いから、病気によって食事の質が低下した方々が楽しめる食事の提供を目指しています。これにより、トイメディカルは「おいしさ」と「健康」を両立させる未来を描いています。

九州から世界へ

トイメディカルは、地域の強みを活かしながら、健康的な食品の未来を切り開くスタートアップとして成長し続けることでしょう。他の地域でも東京や東北で開催された予選から選ばれた企業と共に、アメリカ・サンフランシスコで開催される世界大会での成功を目指します。世界チャンピオンには約1億5,000万円の優勝賞金が授与されるため、夢を実現する絶好の機会です。

イベント情報

スタートアップワールドカップは、2017年から続くグローバルなピッチコンテストで、このたび7回目の開催となります。世界100以上の国と地域から参加企業が集まり、地域予選での優勝者は、2025年秋にサンフランシスコで開催される世界決勝戦に進む権利を得ます。このイベントには、資金調達のチャンスや著名人とのネットワーク構築など、ビジネスにおいて価値のある機会が提供されます。