調査概要
2026年6月9日から14日までの間に、一般社団法人 ヨガ安全協会と株式会社アンダーザライトが、ヨガ実践者と指導者567名を対象に「背骨の歪み・側弯症に関する意識調査」を実施しました。この調査は、現在の日本における側弯症の保存療法への関心と実態を明らかにする目的で行われました。
調査の背景
日本では、側弯症に対する治療の中心は経過観察ですが、運動療法や生活改善の重要性が十分に理解されていないことが多いのが現状です。ヨガの現場でも、多くの生徒が側弯症や姿勢の問題で悩んでいるにもかかわらず、指導者が体系的な学びを得る機会は限られています。そこで、側弯症に対する保存療法の普及を目指し、今回の調査が実施されました。
主な調査結果
1. 背骨の歪みに関する意識
調査回答者の82%は何らかの背骨の歪みを気にしており、特にストレートネックや反り腰、猫背とともに側弯症も挙げられました。この結果から、ヨガ実践者や指導者の多くが自覚的に身体の状態に不安を感じていることがわかります。
2. 側弯症の指摘経験
21.2%の参加者が医師から側弯症の指摘を受けた経験があり、これは5人に1人の割合です。この結果は、ヨガを通じて身体の不調に敏感になっていることを示唆しています。
3. 情報の不足を実感
側弯症を指摘された経験者の73.5%が「もっと早く知りたかった」と回答しており、相談先や情報の不足が大きな課題であることが浮き彫りになりました。
4. 保存療法の認知度
側弯症対策としての保存療法について、12%しか十分に認知されていない一方、87.5%の人々が保存療法を検討したいとの意思を示しました。これは、保存療法に対して高いニーズが存在することを示しています。
5. 学びの機会に高い需要
96.7%のヨガ指導者が保存療法に関する学びの機会を望んでおり、これは業界全体での普及の必要性を示しています。
中村尚人のコメント
調査を実施した中村尚人氏は、側弯症に対する保存療法が重要であり、その必要性を強く感じていると述べています。日本では依然として経過観察が中心となることが多く、多くの患者やその家族が選択肢に不安を感じています。調査結果から、側弯症に対する保存的アプローチの需要が高まっていることが明確になったことは、今後の施策にとって貴重なデータとなります。
指導者向けの学びの機会
この調査結果を踏まえ、ヨガのインストラクターを対象とした「フィットネス側弯トレーナー養成講座(FST)」が開講されています。これは、側弯症に関する基本的な知識や運動指導方法を広く学べるプログラムです。
クラウドファンディングのご案内
また、側弯症の保存療法の確立を目指すプロジェクトがクラウドファンディングにより支援金を募っています。この資金は研究と指導者の育成に使われる予定です。
最後に、調査の成果から明らかになった保存療法に対する高まるニーズに応えられるよう、今後の取り組みが重要です。