太平洋戦争を読み直す
2025-05-29 11:47:50

戦後80年の視点で太平洋戦争を読み直す新刊情報

新刊のご案内



2025年7月11日、株式会社有隣堂から待望の新刊『日本の現在地から読み解く「太平洋戦争」』が発売されます。この作品は、歴史研究家でノンフィクション作家の保阪正康氏によるもので、特に戦後80年という重要な節目にふさわしい内容が展開されています。著者は、これまでに3,000人以上の戦争体験者からの証言を基に、太平洋戦争を再評価しようという意図で本書を執筆しています。

戦後80年の再考



太平洋戦争は今や「記録の時代」へと移行し、私たちはその記録に基づいて冷静に過去を振り返ることができるようになっています。この作品は、開戦から終戦に至るまでの歴史を現代の社会情勢と照らし合わせることで、現代日本が抱える危機に対する警鐘を鳴らす役割を果たします。

本書の意義



戦後の日本における太平洋戦争の位置づけについて深く考察することは、私たち自身の考えを深め、次の世代へと伝えるための重要なステップです。戦後80年という時間が経過した今、体験を語ることができる世代は少なくなっており、当時の記録や証言をもとにした歴史の学びがますます求められています。著書では、戦争における約310万人の犠牲をはじめ、指導者たちの意思決定の背景やマスメディアの影響、当時の社会的空気感について、丹念に語られています。これにより、現代にも通じる教訓を見出すことができます。

本書の特徴



本書の目次は以下に分かれています。
  • - まえがき
  • - 第一章:太平洋戦争への道を理解する
  • - 第二章:軍部の台頭と国民の支持
  • - 第三章:対米開戦はいかに決定されたのか
  • - 第四章:太平洋戦争の三年八カ月余を整理する
  • - 第五章:東京裁判は、なぜ、何を裁いたのか
  • - 第六章:戦争指導者の意識構造──「東條英機」を中心に
  • - あとがきにかえて

第一章から第四章では、日露戦争や第一次世界大戦に勝利した後の日本がどのように状況を暗転させ、太平洋戦争に突入したのかを解明します。また、第五章では、東京裁判に関する重要な資料を元に、その結果を考察します。最後に、第六章では、戦争指導者の心理について、特に東條英機の観点から議論が展開されます。

著者について



著者の保阪正康氏は、1959年に北海道で生まれた現代史の研究者です。数多くの戦争体験者へのインタビューを通じて得られた豊富な知識と深い考察が本書に凝縮されています。これにより、過去を知り、現在を見つめ、未来に繋げるための重要な一冊となっています。

書籍情報



  • - 書名:『日本の現在地から読み解く「太平洋戦争」』
  • - 著者:保阪正康
  • - 出版社:有隣堂
  • - 定価:1,540円(税込)
  • - 体裁:四六判並製・本文184頁
  • - ISBN:978-4-89660-258-6
  • - 発売日:2025年7月11日(予定)
  • - 販売店:有隣堂各店及び全国書店にて取り扱い予定

この書籍が、過去の反省を未来に活かす重要な手段となり、多くの方々の思考を刺激することを期待しています。



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会社情報

会社名
株式会社有隣堂
住所
横浜市中区伊勢佐木町1丁目4番地1
電話番号
045-825-5551

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