THK、革新的な高速ローラーリング「RT形」を発表
THK株式会社が発表した新製品、高速ローラーリング「RT形」が、この度受注を開始しました。東京都港区に本社を置く同社は、従来から「クロスローラーリング」において高い技術力を誇っていますが、今回の「RT形」は特に高速性にフォーカスして設計されています。デジタル化が進む現代、特に工作機械における高性能が求められている中でのこの製品リリースは、業界に新たな風を吹き込むことでしょう。
高速ローラーリング「RT形」の特長
「RT形」は、特に高速旋回に優れた3列ローラー接触構造を採用しているのが大きな特長です。この設計により、回転時の発熱を大幅に抑えることが可能となり、Dpw・N値300,000という優れた数値を実現しました。この高性能により、特にマシニングセンタや複合加工機など、高速回転が求められる装置において大きな威力を発揮します。
また、外径・内径の寸法と取付穴位置が既存の剛性に優れた複列アンギュラローラーリング「RW形」と同じため、用途に応じた使い分けが容易です。この互換性の高さは、産業機械の現場において大いに役立つでしょう。
組付けが簡単
さらに注目すべきは、内外輪に取付穴が設けられている点です。これにより、軸やハウジングへの直接固定が実現され、必要な周辺部品を削減することが可能となります。つまり、装置への組付けが容易に行え、設計や製造の効率も向上するのです。また、お客様ご自身で内輪の取付面の向きを選択できるため、柔軟な設計が可能です。
産業界への影響
近年、5軸以上の複合加工機の需要は急増しています。これに伴い、テーブル用の軸受に対する高剛性・高速性が求められています。THKは、一般産業機械から高精度な工作機械に至るまで、さまざまな装置の高速化・高精度化・高剛性化に努めてきました。「RT形」がそのニーズに応える形で登場したことで、より多くの企業や工場での導入が期待されます。
今後の展望
THKはこの新たな製品を通じて、今後もますます進化し続けることでしょう。高速処理と高精度を実現することは、製造業の生産性向上に寄与すると同時に、コスト削減の実現にもつながります。業界全体の競争力を強化するためにも、THKはますますの発展を遂げると期待されています。
まとめ
高速ローラーリング「RT形」の登場によって、工作機械の性能向上が期待される中、THKは今後も技術革新を続けていく意向を示しています。この新製品は、さまざまな業界での採用が期待され、製造業の未来を明るく照らす存在となるでしょう。ご興味がある方は、ぜひ詳細をTHKの公式ウェブサイトでご確認ください。