岡山大学と岡山朝日高校が取り組む新たな教育支援
国立大学法人岡山大学は、岡山県立岡山朝日高等学校の依頼を受け、2025年6月1日に高等学校のDX加速化推進活動に向けた重要な支援を実施しました。この取り組みは「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」として位置づけられており、学びの深化を目指した双方向の対話を重視しています。
探究的な学びを支える「対話トライアル」
このプロジェクトの一環として実施された「対話トライアル」では、岡山大学の学部生や大学院生が、高校生と個別面談を行いました。対話を通じて高等学校の生徒たちがぶつけるさまざまな疑問や興味について、彼らが専門的な知識や経験を活かして答えることで、探究活動の進展を図ることを目的としています。
幅広いテーマでの意見交換
岡山朝日高校の生徒たちは、主に学術探究系の課題に取り組んでおり、進路決定や学びの意義、さらには社会的な問題について熱心に話し合いました。たとえば、「パレスチナ問題などの国際的なニュースについて考えたい」といった質問や、「ブラックホールに関する研究をしたいが、どのように進めればよいか」といった具体的な問いが提起されました。
本学の学生たちは、こうした質問に真摯に対応し、熱心な意見交換が続けられました。
生徒の成長を見守る教員たちの期待
岡山朝日高校の吉本主幹教諭は、「生徒たちが自主的に探究活動に積極的に取り組む姿勢が岡山朝日高生の強み」と述べ、両者の学び合いを通じてさらなる成長を期待しています。また、鈴鹿校長は、外部からの刺激が生徒たちにとって有意義な気づきとなることを願っています。
これからの支援と取り組み
今後も岡山大学は岡山朝日高校への支援を継続し、探究課題の設定支援や3Dプリンタの活用に関するハンズオンなど、さまざまな活動を計画しています。他の学校からも支援要請が寄せられており、高校教員や生徒のニーズに寄り添った支援を展開する下地が整いつつあります。このような取り組みを通じて、大学生の成長や教職員の意識改革を促進し、より良い教育環境の構築を目指す岡山大学の姿勢に期待が寄せられています。
岡山大学は今後も地域中核・特色ある研究大学として、持続可能な開発目標(SDGs)の支援や、探究的学びの深化を目指した活動を推進していくことで、地域社会との共創を図っていく方針です。
このように岡山大学と岡山朝日高校の協働によって、生徒たちは学びの道を広げ、さらなる成長を遂げていくことでしょう。そして、地域や社会に貢献する人材としての未来を切り拓くことが期待されています。