ヤマタネが新たな物流改革を推進
概要
株式会社ヤマタネは、2023年9月30日に国土交通省からモーダルシフト等推進事業として認定を受けました。これは、ヤマタネのグループ会社であるヤマタネロジスティクス、鈴与株式会社、鈴与カーゴネット株式会社との共同プロジェクトの一環であり、宮城県から千葉県印西市の精米センターへの玄米輸送に関わるものです。
この取り組みは、令和6年度における物流効率化計画の一部として位置付けられ、11月から正式にスタートします。運送の大規模な効率化を図ることで、CO₂排出量の削減を目指します。
背景
モーダルシフト推進事業は、物流業界での労働力不足と環境負荷の軽減を目的とした国土交通省の施策です。トラック輸送から、CO₂排出量が少ない鉄道や船舶による大量輸送へとシフトしていく方針が示されています。
ヤマタネは、2023年3月から青森県の産地から印西精米センターへの輸送において、トラックから船舶に変更するモーダルシフトを実施してまいりました。また2024年1月からは、秋田県の産地も対象にした幹線輸送集約化を進めています。
新しい取り組みの内容
今回のプロジェクトでは、初めに宮城県の栗原市や大崎市から玄米をトラックで運んでいましたが、これを部分的に鈴与仙台事業所でパレットを使って積替え、更にトレーラー輸送を行うことにより、効率化を図ります。この変更により、年間で約14.6トン(約38%)のCO₂排出量削減と、ドライバーの運転時間を年間164時間(30.7%)削減できる見込みです。また、パレタイズ化により印西精米センターでの作業効率も向上する見込みです。
この取り組みは、ヤマタネグループのサステナビリティ経営の方針に基づき、環境への配慮を根底にしています。温室効果ガスの排出削減は、同社が掲げるマテリアリティの一つであり、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けていくとしています。
今後の展望
ヤマタネは今後も、CO₂排出量の削減を進めるだけでなく、顧客に対しても高品質なサービスを提供し続けることを目指します。今回のプロジェクトによるスムーズな輸送システムが新たなビジネスモデルとして広がり、社会全体の物流効率化に寄与することを期待しています。
お問い合わせ先
この件に関する問い合わせは、株式会社ヤマタネ経営企画部広報担当まで。