AIと地域創生のシナジーを目指す「葛尾未来デザイン塾」
最近、株式会社ORENDA WORLDと福島大学、さらに葛尾村の三者が連携した新しい教育プログラム「葛尾未来デザイン塾」が正式に福島大学の授業科目として認定されました。これは2025年5月20日付での正式なメモリアルとなります。このプログラムでは、学生たちが実際の地域課題を解決の手助けをすることで、ただの教室の枠を超えた実践的な学びを提供します。
プログラムの背景と目標
ORENDA WORLDは、全国で自治体と連携しながらAIやデジタルトランスフォーメーション(DX)人材の育成に取り組んできました。そのため、2024年9月には葛尾村と福島大学との間で三者協定が締結され、地域課題解決と人材育成を両立する産学官連携モデルが確立されました。これが評価され、筑波大学の授業科目としての認定に至ったのです。
「葛尾未来デザイン塾」では、AIとDXのスキルを習得しながら、一次産業の活性化や観光振興といった地域課題の調査・解決を目指します。また、アカデミックな授業だけでなく、持続可能なビジネスモデルの創出にも取り組みます。
プログラムの概要
- - 期間: 2025年4月から2026年3月
- - 授業名: 葛尾未来デザイン塾
- - 単位数: 2単位(年間100時間)
- - 主な活動内容: 月1回の現地訪問、学内の定例打合せ、AI学習、地域インタビュー、万博展示コンテンツ制作など
- - 履修学生数: 14名(単位取得希望者9名)
- - 指導教員: 地域未来デザインセンター特任教授の高際均、同特任准教授の藤室玲治
ORENDA WORLDの展望
ORENDA WORLDは、「クリエイティブ×テクノロジーで世界をおもしろく」というビジョンを掲げています。このビジョンに基づき、AIやコンピュータグラフィックス、メタバースといった先端技術を教育と結びつけ、社会課題の解決と持続可能な地域社会の実現を目指しています。特に、葛尾村には高度なDX人材を育成するためのデータセンター「葛尾デジタルイノベーションLAB(仮称)」も建設中です。
この取り組みにより、地域雇用の創出とともに、先端技術を用いた地域イノベーションの促進、さらには全国的・国際的に通用するデジタル人材の育成を推進します。
今後の展開
葛尾村での単位認定を弾みに、学生たちの主体的な学びをさらに促進する予定です。具体的には、AI深掘り型や一次産業連携、住民交流型などの多様な履修プランを用意しています。また2025年度下期には「地域DXアイデアソン」や「葛尾小学校との共同STEAMワークショップ」の開催が計画されています。成果物は2025年秋の万博に出展し、地方創生のモデルケースとして国内外に発信する予定です。
「葛尾未来デザイン塾」の正規授業化は、震災からの道のりを歩む葛尾村と未来を担う学生たちの可能性が認められた証です。このプログラムが育む学びと絆が、新たな地域の物語を生み出し、日本の地方創生モデルとして成長することを期待しています。ORENDA WORLDは、今後も技術と温もりを大切に、この取り組みを全面的に支援していく所存です。