#beORANGEで防災
2016-06-30 11:00:04
津波防災の新しい取り組み「#beORANGE」を通じて海と共存する未来へ
はじめに
日本の美しい海と人々の日常は、自然災害の脅威にさらされています。特に、南海トラフ巨大地震の影響では、津波による被害のリスクが高まっています。そんな中、愛知県や静岡県、高知県で新たな津波防災プロジェクト「#beORANGE」がスタートし、注目を集めています。
プロジェクトの理念
「#beORANGE」プロジェクトは、津波防災をより身近に感じてもらうための試みです。海沿いの地域に、視認性の高いオレンジの旗を掲げることで、人々に津波について考え、行動を促すことが目的とされています。具体的には、各地域において約100本のオレンジフラッグが掲示され、津波避難の重要性を啓発します。
フラッグの設置
プロジェクトはすでに、愛知県田原市と静岡県下田市で実施されています。愛知県では8月23日に、静岡県では9月3日と4日に設置が行われる予定です。高知県高知市でも10月に予定されています。フラッグは各地域のハザードマップや浸水予測図を基に設置され、指定の津波避難ビルや学校、マンションなどが選定されています。
海との共存と防災意識の重要性
かつて、岩手県田老町では高さ10メートルの防波堤が建てられ、「津波防災の町」として名を馳せましたが、2011年の東日本大震災では大きな被害を受けてしまいました。海との共存はそれだけでは実現できず、防災文化を育むためには更なる努力が必要です。「#beORANGE」プロジェクトが目指しているのは、津波防災を日常の一部として根付かせることです。
防災ガールの思い
「#beORANGE」は一般社団法人防災ガールと日本財団の共催によるプロジェクトです。防災ガールは、単なる防止策にとどまらず、地域社会が共に学び、成長することを願っています。より多くの人が津波防災の重要性を理解し、実際に行動に移せるような環境を整えていくことが課題です。
プロジェクトの目標
人々が海と共存できる未来を築くために、「#beORANGE」は津波防災を全国、そして世界に広めることを目指しています。今後、定期的な防災訓練の導入や、フラッグの周知活動などを通じて、さらなる防災意識の向上が期待されます。
オレンジの意味
オレンジカラーは津波防災の象徴です。この色は視認性が高く、怪我やショックを表現する色でもあります。「失敗しても諦めない」「行動に移して学ぶ」といった希望のシンボルでもあり、海との共存の理念を具現化しています。
まとめ
「#beORANGE」プロジェクトは、日本の沿岸地域における新たな津波防災のモデルケースとして、地域全体を巻き込みながら進行しています。この取り組みが広がることで、自然災害に対する備えが、より深く根付くことが期待されます。海の日に行われるオープニングイベントは、地域の人々が参加し合い、一体となって防災意識を高める良い機会となるでしょう。今後の展開にも期待が寄せられます。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人防災ガール
- 住所
- 東京都文京区本郷三丁目40番10号 三翔ビル本郷7F 小野田高砂法律事務所内 social hive HONGO
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