日本人の2人に1人が「がん」に罹患する時代
日本では、今や2人に1人の確率でがんになると言われています。この現実を受けて、がんとの付き合い方を再考する時期に来ています。NHKカルチャーでは、専門家による全3回の講座「がんとのステキなつき合い方」を開催しています。
がんとの「共生」とは?
講師:佐々木 治一郎
第一回の講座は、北里大学の佐々木教授が「がんとの共生」というテーマでお話しします。がん治療の進展や新しい薬物療法の登場に伴い、がんサバイバーシップの重要性を説いています。サバイバーシップとは、がん治療を経てからの長期的な生存生活を意味します。佐々木教授は、がんとの闘病に新たな生活戦略が求められる時代の重要性を伝えます。
「がんばりすぎない」がんケア
講師:廣橋 猛
第二回目の講座では、永寿総合病院の廣橋医師が、がん治療における「がんばりすぎないケア」を提唱します。自身が医療者でありながら、甲状腺がんと診断された経験を持つ廣橋医師は、患者の視点からのアプローチが重要であると語ります。生活の質(QOL)を重視し、患者自身が心地よく生きるための方法について考えます。
新しい医療関係の構築
講師:古川雅子
最後の講座は、医療ジャーナリストである古川雅子さんが「お任せ医療」から「対話する医療」への移行についてお話しします。20年間がん治療現場を取材してきた古川さんは、患者自身が「患者力」を高めることで医療を進化させることができると伝えます。これは、単なる治療に留まらず、自身の人生を選び取る力を育てることでもあります。
開催詳細
各回の講座は、3月1日、3月8日、3月22日の3日間にわたり、対面及びオンライン形式で行われます。受講費用は、教室受講が10,296円(がん患者5,148円)、オンライン受講が8,250円(がん患者4,950円)です。
申し込みと詳細
参加申し込みは以下のリンクより行えます。講座は興味がある分だけ個別に受講することも可能です。自分自身やご家族のために、「がんとのステキな付き合い方」を学んでみる良い機会です。
「がん」と共存するための新しい視点と、生活の質を高めるための知識を得るために、ぜひご参加ください。