新たなリサイクルの取り組み
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は、帝人株式会社とのコラボレーションを通じて、プラスチックの水平クローズドリサイクルシステムを実現しました。この取り組みは、使用済み複合機の外装カバーを再生材として活用し、同じ品質で新たな製品に再使用することを目指しています。
資源循環の重要性
近年、資源供給の不安定化や原材料価格の上昇が課題となっており、限られた資源の有効活用が求められています。特に、プラスチック製品のリサイクルに関する社会的な要請が高まり、企業は製品ライフサイクル全体での資源循環の実現が求められています。
富士フイルムは1995年より、商品企画から廃棄に至るまでのライフサイクルを視野に入れた循環型システム、「クローズド・ループ・システム」を構築し、使用済み複合機の部品再利用を進めてきました。しかし、外装カバーの外観品質の確保が難しい状況もあり、新たな選択肢が必要とされていました。
水平クローズドリサイクルの実現
新たに導入した水平クローズドリサイクルでは、外装カバーの再使用において、品質を保持したまま同じ用途に戻すことができます。この仕組みにより、回収した外装カバーを別の用途に使用するダウンサイクルではなく、同じ外装カバーに戻すことができ、資源をより効果的に循環させることが可能になります。
高品質な再生材の確保
富士フイルムは、再生材の供給に向けて、回収した使用済み複合機から金属や異なる種類のプラスチックを適切に取り除き、必要なプラスチックを選別します。さらに、湿式破砕方式を採用し、異物混入を抑えることで高品質な再生材を確保しています。
帝人との連携により、リサイクルを前提に設計された素材を採用し、長期使用後でも品質を維持しやすい外装カバーを実現しています。この結果、富士フイルムの回収網で選別した材料を80%含有しつつ、業界標準に見合った物性と色調を実現することができました。
循環型社会への貢献
富士フイルムは「廃棄ゼロ」を目指し、資源の再活用を推進しています。2024年5月には新規資源投入率を2030年度までに60%以下に抑える目標を設定しました。使用済み複合機やトナーカートリッジのリユース、再生プラスチックの活用を進め、資源循環の取り組みを拡大し、持続可能な社会の実現に取り組んでいきます。
今後も富士フイルムビジネスイノベーションは、リサイクルシステムの拡充を図り、環境に優しい社会づくりに貢献していくでしょう。