災害時でも安心！八王子市の最先端水工場「ウォーターポイント八王子」本格稼働

災害時にも安心！八王子市の最先端水工場「ウォーターポイント八王子」が本格稼働

東京都八王子市に建設された、災害時に地域の防災拠点となる最先端の水工場「ウォーターポイント八王子」が本格稼働しました。この施設は、平時は高品質なミネラルウォーターの製造工場として稼働していますが、災害発生時にはその機能を迅速に切り替え、断水や停電時にも近隣住民に安定的に水を供給します。

災害時の頼もしい存在：1日約2000人分の水供給

「ウォーターポイント八王子」は、災害時に1日あたり約2000人分の飲料水と生活用水（約20トン）を供給できる体制を整えています。これは、水道が断水し、停電が発生した場合でも、近隣住民の生活を支える上で非常に重要な役割を果たします。

地域との連携と高い評価

「ウォーターポイント八王子」は、八王子市と災害時における生活用水の提供に関する協定を締結。また、ソフトバンク株式会社、くら寿司株式会社、株式会社明治など、数々の大企業と肩を並べ、「ソトコトSDGsアワード2022」を受賞するなど、その取り組みは高い評価を得ています。

東日本大震災の教訓から生まれた防災拠点

東日本大震災では、水インフラへの被害が甚大で、多くの地域で断水が発生しました。避難所生活で困ったこととして、水に関する問題が上位を占めていたというアンケート結果からも、災害時の水の確保がいかに重要であるかがわかります。「ウォーターポイント八王子」は、こうした経験を踏まえ、民間の力によって災害時の水不足問題の解決に貢献することを目指して設立されました。

最先端技術による高品質な水供給

「ウォーターポイント八王子」では、地下水を高品質な水に変える「ダブル逆浸透膜」による精製システムを採用。通常、ミネラルウォーターの精製では逆浸透膜は使用されないことが多いですが、「ウォーターポイント八王子」では水の品質を最優先するため、この高度な技術を採用しています。このシステムにより、災害時でも、安全で安心な水を継続的に供給できます。緑茶を完全に水に戻すほどの高い精製能力を誇ります。

停電時にも対応可能な電力供給システム

通常時は太陽光発電による自家発電で稼働しており、災害時の停電時にも、太陽光発電によって電力を供給できます。さらに、電気自動車のバッテリーを蓄電池として活用することで、より安定した電力供給を実現しています。

企業概要

ウォーターポイント株式会社は、広島県広島市に本社を置く企業です。代表取締役社長の小早川克史氏は、東日本大震災での被災地での経験から、災害時に役立つ水の防災拠点の必要性を痛感し、「ウォーターポイント八王子」の設立を推進しました。長年培ってきた水の専門知識と技術を活かし、地域社会への貢献に尽力しています。