蔵前JPテラスがDBJ Green Building認証で最高評価を獲得
2023年3月に竣工した「蔵前JPテラスJPライオンビルディング」が、日本政策投資銀行が運営する「DBJ Green Building 認証」において最高評価の5つ星を獲得しました。この認証は、環境や地域社会への配慮がなされた建物に与えられるもので、国内トップクラスの優れた評価は、これからの不動産開発の先駆けと言えるでしょう。
DBJ Green Building認証の概要
DBJ Green Building認証は、2011年4月に設立された制度で、環境性能だけでなく、防災や地域コミュニティへの配慮など、さまざまな観点から建物を評価しています。これにより、より持続可能な社会の実現が目指されています。
主な評価ポイント
蔵前JPテラスの評価を支えているのは、いくつかの重要なポイントです。
1. 環境性能
- - Low-Eガラスの使用:熱負荷を軽減し、快適な室内温度を保ちます。
- - LED整備:照明はすべてLEDを採用し、エネルギー消費を抑えています。
- - 水資源の再利用:節水型トイレや、水を再利用するシステムを積極的に導入しています。
- - CASBEE評価:建物とオフィスの両方で、CASBEE(建築)およびCASBEE(スマートウェルネスオフィス)で最高ランクの「S」を取得。
2. 快適性の確保
- - 各階にパウダーコーナーを設置し、トイレの利便性を高める工夫をしています。
- - 窓に面したリフレッシュコーナーでは、明るい空間で歯磨きが行えるなど、テナントの快適性が重視されています。
- - 約3000㎡の屋上庭園や各階に設けられたバルコニーにより、緑化が施され、リフレッシュ空間が提供されています。
3. 危機管理
- - 水害対策:重要設備は2階以上に配置し、水害からのリスクを軽減。
- - 免震構造:地震への備えとして、免震技術を導入。
- - 非常用発電機:最大72時間の電力供給が可能な設備を搭載し、緊急時の対応力を強化。
4. 地域社会への配慮
- - ユニバーサルデザインのエレベーターやトイレを設置し、どなたでも快適に利用できる環境を提供。
- - 江戸幕府の米蔵があった歴史を踏まえ、蔵をモチーフとしたエントランスを設置し、周囲の人々の興味を引くよう工夫されています。
- - 地元文化を尊重し、四季を感じることができる「蔵前の小径」が整備されています。
5. ステークホルダーとの連携
- - エネルギー管理システムを導入し、テナントとエネルギー消費の情報を共有。
- - 定期的な会議を通じて、省エネ運用についての見直しを行っています。
まとめ
日本郵政不動産株式会社は、今後も持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めていくとしています。蔵前JPテラスの成功は、他の不動産開発における模範となるでしょう。
今後の動向にも注目していきたいところです。