2025大阪・関西万博におけるパキスタンのナショナルデー祝賀イベント

2025大阪・関西万博におけるパキスタンのナショナルデー

2025年大阪・関西万博では、パキスタン・イスラム共和国が独自のナショナルデーを盛大に祝いました。この記念日は毎年8月14日に行われ、今回は8月13日から16日までの3日間にわたって祝祭が展開され、多くの来場者を魅了しました。

パキスタン大使館は文化パフォーマンスやファッションショーを通じて、同国の経済的および創造的な可能性をアピールしました。特に、在日パキスタン大使館の協力のもと、パキスタン首相特別補佐官であるハルーン・アクタル・カーン氏が率いる公式代表団が来場し、万博の主催者側からも歓迎されました。

公式式典の荘厳さ

8月14日11時には、ナショナルデーホール「レイガーデン」において、公式式典が開催されました。国旗が掲揚され、国歌の演奏とともに式典が始まり、出席者たちはその荘厳な雰囲気に包まれました。

カーン氏は、パキスタンの豊かな文化と成長を続ける産業について壇上で語り、国際的な貿易や投資のパートナーシップ強化の重要性にも言及しました。また、パキスタンが進めるデジタル変革や持続可能な成長の進展についても強調し、国際的なメッセージを発信しました。

藤井比早外務副大臣は、パキスタン国民への祝意を表明し、両国の友好関係と文化交流の重要性を称賛しました。

文化パフォーマンスとファッションショー

続いて行われた文化パフォーマンスでは、パキスタン国立芸術評議会（PNCA）が各地の民族舞踊を披露。特に「Taxila Odyssey」と名付けられたダンスは、古代都市タキシラの歴史的役割を称えるものでした。式典は愛国歌とともに締めくくられ、観客は一体感を味わいました。

また、デザイナー服部由奈氏が手がけたファッションショーも見どころの一つ。リサイクル着物とパキスタンの伝統テキスタイルを融合させたサステナブルな作品が登場しました。これにより、異文化の交流が象徴的に表現されました。

メディアとの対話

午後は、「Made in Pakistan: Crafting Culture, Commerce & Innovation」をテーマにした記者会見が行われました。ここではパキスタンの輸出の強みである繊維や革製品、医療器具について語られ、外国企業への魅力的なビジネス環境の整備が強調されました。

また、パキスタンの貿易や投資の可能性を紹介した冊子『Pakistan – A Land of Endless Opportunities』も発表され、訪問者に向けて情報を提供しました。

人々を惹きつけるパキスタンパビリオン

8月14日の16時からは、レイガーデンでの文化パフォーマンスの続編が行われました。さらに、パキスタンパビリオン主催によるナショナルデーディナーでは、来賓たちに温かいおもてなしと美食が提供され、祝祭は大いに盛り上がりました。

パキスタンパビリオンは「いのちを救う」テーマゾーンに位置し、来場者にとって重要なスポットとなっています。「The Universe in a Grain of Salt」という独自のテーマでは、象徴的なピンク岩塩を中心に据え、訪問者に没入型体験を提供しています。

このように、パキスタンは万博期間中、伝統への誇りや国際的なビジョンを発信し、急成長する経済や文化の融合を実現しました。多彩なイベントを通じて、来場者たちはパキスタンの魅力に触れ、忘れがたい体験をしました。