まん福ホールディングス、3億円調達で未来の食文化を構築
まん福ホールディングス株式会社(以下、まん福HD)は、最近行われたシリーズBエクステンションラウンドにおいて、米国のペガサス・テック・ベンチャーズをはじめとする投資家から合計3億円の資金を調達しました。この調達により、同社の累計資金調達額は28億円を突破しています。この資金は、国内外での事業承継や本部機能の強化などに使用され、まん福HDの成長戦略の一環として位置づけられています。
資金調達の意義
まん福HDが今回得た資金は、創業以来の3年間で受け継いできた約12社への再投資や新たな事業承継を支援するものです。これらの企業の収益性を改善し、さらなる成長を促進させることで、グループ全体の連結売上は年間約110億円に達すると見込まれています。
ユニークな事業モデル
まん福HDのビジネスモデルは、食に特化した事業承継プラットフォームです。これは、後継者不在の中小企業の事業を引き継ぎ、地域の「暖簾と雇用」を守ることを目的としています。「第二の創業」を支援し、既存のビジネスを進化させる事業構造が特徴です。現在までに、まん福HDは国内で11社の事業を承継し、地域ごとの「共和国」を形成しています。今後は既存のエリア共和国の拡大に加え、新地区での事業承継にも挑戦し、エリア間の連携を強化することを目指しています。
海外進出の背景
日本食市場が海外、特にアメリカで注目を集めている中、まん福HDは2024年に新会社を設立し、2025年にはニューヨークのテイクアウト寿司店「OSAKANA」を事業承継しました。これは、アメリカでの日本食文化をさらに浸透させるための重要な一歩です。「OSAKANA」は、鮮魚の販売や寿司教室といった多角的なサービスを展開しており、高度な顧客ニーズに応えています。
これからのビジョン
まん福HDは、単に事業を承継するだけではなく、創業者の思いや企業文化を守りながら、グループ全体の持続的な成長を深化させるモデルを追求しています。この度の資金調達を通じて、同社は食文化の継承のみならず、地域創生やグローバル展開を加速することで、日本の食産業の未来を牽引する企業へと成長していくことでしょう。
投資者からの期待
ペガサス・テック・ベンチャーズのCEOアニス・ウッザマン氏は、まん福HDのビジョンに強く共感し、日本の食文化をグローバルに展開する取り組みに期待を寄せています。また、ALHD partner’s&investment LLPの代表泉谷剛史氏も、まん福HDにおける持続可能な成長を支える姿勢を評価し、今後の成長を支援する意向を示しています。
まとめ
まん福ホールディングスは、食をテーマにした独特のビジネスモデルを持ち、日本の食文化を未来へと繋げる取り組みを進めています。今後も国内外での事業承継を強化し、持続可能な成長を追求することで、新しい時代の食文化の旗手としての役割を果たし続けることでしょう。