ユニヴィスとトランス・ファー、資本業務提携を発表
2023年10月、ユニヴィスグループ(東京・港区)は、ニット製品の企画・製造・販売を手掛ける株式会社トランス・ファー(東京・渋谷区)との資本業務提携を発表しました。今回の提携により、トランス・ファー社の株式を取得し、新たなビジネス展開を図る狙いが明らかにされました。
トランス・ファーとは
トランス・ファーは、1985年の設立以来、28年以上にわたりカシミヤ製品に特化した企業として成長を遂げてきました。特に、自社ブランドの企画から生産、販売、卸しを手掛け、さらにOM・OEM(Original Equipment Manufacturer)サービスを通じて他社ブランドのカシミヤ商品供給も行っています。彼らは不良品を極力持たず、品質にこだわった一貫した生産体制を実現し、海外の牧畜パートナーとともにカシミヤの天然繊維の価値を高めてきました。
ユニヴィスの役割
ユニヴィスグループは、経営支援やM&A、会計、事業戦略などのコンサルティング分野に注力してきた専門家集団です。Big4系の経験を持つメンバーが揃うユニヴィスは、上場企業や中小企業を対象に、高度な知識と柔軟なアプローチでサポートを行ってきました。今回の提携に伴い、ユニヴィスはトランス・ファーの持つ製品企画力や生産力を活かし、さらなる成長を目指す戦略を打ち出しています。
提携後の展望
資本業務提携により、ユニヴィスはトランス・ファーの企画力と生産力を活かしながら、経営戦略の策定や人材採用、DX(デジタルトランスフォーメーション)などのノウハウを提供する計画です。具体的には、自社のオリジナルブランドを中心としたEC事業の強化や、マーケティング及びブランディングの向上、人材の獲得と育成に重点を置きます。
この提携により、日本国内におけるニット市場やカシミヤ商品のプレゼンスを高めることが期待されています。また、双方の強みを組み合わせることで新たなビジネスチャンスを創出し、顧客に対しても魅力的な商品展開を図る意思が明確にされています。
ユニヴィスグループは今後も、トランス・ファーとの協力を通じて、両社のさらなる成長と発展を目指す姿勢を見せています。お互いの持つリソースを最大限に活用し、ニット製品の製造業界の新しい潮流を生み出していきます。
企業情報
- 所在地: 東京都港区虎ノ門3丁目8−8 NTT虎ノ門ビル
- 代表者: 渡邉 広康、森陽平
- 事業内容: 経営支援、会計コンサルティング、M&A仲介
- 会社HP:
univis.co.jp
- 所在地: 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-8-7アツミビル
- 代表者: 上原智子
- 事業内容: カシミヤアイテムの企画・生産・販売
- 会社HP:
transfer.co.jp
- ECサイト:
platinum-cashmere.com
今後の両社の取り組みに注目が集まります。