海洋テクノロジー企業ゼログラヴが最優秀賞を受賞した理由とは

ゼログラヴがTIB FAB Makers Challenge 2024で最優秀賞を受賞

海洋テックスタートアップ株式会社ゼログラヴは、2025年2月26日に開催されたTIB FAB Makers Challenge 2024の成果発表会において、最優秀賞を獲得した。この賞は、命を守るための革新的なテクノロジーの開発と実証実験の成果を称えるものであり、ゼログラヴが取り組むプロジェクトの重要性を物語っている。

背景と代表の経験

ゼログラヴのCEOである岩永智佳氏は、世界中でスクーバダイビングを行ってきた経験を持ち、海洋技術の専門家であり経営者としても注目される人物だ。彼女の海に対する情熱と危機意識が、命を守るためのテクノロジーを開発する大きな原動力となっている。彼女はiPhoneやApple Watch Ultraなどの先端的なデバイスを駆使し、独自のソフトウェアを開発。これにより、海での命を守るためのシステムを構築した。

実証実験と開発の過程

ゼログラヴは、岩永氏と技術顧問の小川博教氏という二人で構成されるチームで、開発期間は約7ヶ月に及んだ。この間、海において実際に潜り、現場の専門家との交流を通じて得たフィードバックを基に、急速にシステムを改良。特に沖縄や伊豆での実証実験では、リアルな海流の中での試練があったものの、実際のユーザーの声を反映した機能強化が行われた。

他の参加チームとの交流

TIB FAB Makers Challenge 2024では、26チームが参加。それぞれが個性あふれる作品を生み出し、ゼログラヴもその中で刺激を受けた。審査員からの「参加するスタートアップを支援したい」という言葉は、彼らの取り組みをする上での大変良いモチベーションになった。参加者同士のつながりも深まり、共に成長する場となった。

製品リリースと先行モニター募集

今回の最優秀賞受賞を受けて、ゼログラヴでは製品リリース前の先行モニターを募集中だ。海や川での事故を未然に防ぐための技術に興味のある方には、無料で最新デバイスをお試しいただく機会があり、これによりさらなる実証実験が行われる。

会社概要と今後の展望

ゼログラヴは、海を愛するすべての人々の命を守るため、ウェアラブルデバイスを通じてリアルタイムの位置情報を取得し、漂流事故時の救助をサポートすることを目指している。今後も海洋探査、水中建設、そして水難救助といった分野での活躍が期待されている。日本国内でのさらなる実績作りを通じ、国際的な舞台へも挑戦していく方針だ。

公式ホームページでは、ゼログラヴに関する詳細情報や先行モニターへの応募フォームが掲載されている。海の安全を守るための先進技術に興味のある方々の応募を心よりお待ちしている。