栃木県佐野市の大聖院での特別御朱印授与
栃木県佐野市に位置する大聖院では、特別御朱印の授与が行われることが決まりました。この特別な御朱印は、2025年に佐野市吉澤記念美術館で開催予定の企画展「丸山瓦全と佐野のお宝保護作戦!」に関連しています。この展示では、大聖院所蔵の伝統的な銅鐘「法華の鐘」の拓本が展示されることが記念となっています。
大聖院の歴史と重要性
大聖院は栃木県佐野市植野町にあり、真言宗豊山派の寺院です。938年に創建され、開山は良朝上人により行われました。その本尊は不動明王であり、秘仏として厄除日輪大師像が奉安されています。この寺院で特に有名なのが、佐野市指定有形文化財である銅鐘「法華の鐘」です。この鐘は1739年に天明鋳物である丸山善太郎によって鋳造されました。
「法華の鐘」は特に重要で、平安時代から続く天明鋳物としての価値があります。この梵鐘の特徴は、全体に『法華経』の全文が刻まれている点で、鐘を鳴らすことによって「法華経」を読誦したのと同様の功徳が得られると言われています。
戦争の影響と文化財保護
戦時中、金属類の回収令によって多くの梵鐘が失われる中、大聖院の「法華の鐘」は丸山瓦全の保護活動のおかげで無事だったことでも知られています。彼の取り組みにより、貴重な文化財が今も残っています。これが今回の企画展の中心テーマでもあります。
特別御朱印の詳細
2025年1月25日(土)から3月9日(日)までの期間中、限定御朱印が授与されます。この御朱印には、梵鐘の撞座部分の拓本が押印されており、特別な印章が施されています。御朱印の受付時間は9:30から17:00で、志納料は500円となる見込みです。この期間中に訪れれば、特別な御朱印を手に入れられるチャンスです。
また、毎年12月31日の「除夜の鐘」に参拝する方に授与される御朱印にも、この特別な印章が押印されていますので、訪問者はこの機会を逃さないようにしたいものです。
公式情報とアクセス
大聖院へのアクセスは、東武佐野線の佐野市駅から徒歩約8分ほどで、境内には駐車場も整備されているため、車での訪問も可能です。特別御朱印を授与される期間に合わせて、大聖院を訪れて、境内の散策や御朱印収集を楽しんでみてはいかがでしょうか。
大聖院についての問い合わせは、以下の通り予め確認しておくと良いでしょう。
- - 住所: 〒327-0837 栃木県佐野市植野町1856
- - 電話番号: 0283-22-0477
- - 御朱印受付時間: 9:30~17:00