令和7年1月の鉄道輸送量を分析!旅客・貨物ともに増加傾向
令和7年1月の鉄道輸送状況
令和7年1月の鉄道輸送統計月報が国土交通省から発表され、日本の鉄道業界の現状が浮き彫りになっています。今回の月報では、旅客輸送量と貨物輸送量の双方が前年同月比で増加したことが報告されています。
1. 鉄・軌道旅客輸送量
まず、旅客数の総合計は19億1313万人に達し、前年同月比では3.8%の増加が見られました。しかし、2019年同月比では7.4%減少しています。これは、新型コロナウイルスの影響からの回復過程を示唆しています。
特に、JR旅客会社では710656千人の乗客があり、前年同月比では103.3%の増加を記録しました。また、新幹線に関しては32910千人の利用があり、前年同月比で110.8%と回復の兆しがうかがえます。
旅客人キロの統計は344億人キロに達し、前年同月比で4.7%の増加。こちらも2019年同月比では7.2%減少と、依然として回復途上にあると言えます。
2. 鉄道貨物輸送量
次に、鉄道貨物の輸送量について見ると、こちらも前年同月比での増加が確認されました。総貨物数量は328万トンで、前年同月比では4.1%増。2019年同月比では13.4%の減少となっていますが、これは依然として厳しい状況を反映しています。
コンテナ輸送では、前年同月比で10%の増加が見られ、1,633,628トンの運搬が行われたことが報告されています。特に、コンテナ輸送は復調が見られており、今後のさらなる成長が期待される部分です。
また、車両扱いでのデータもありますが、これに関しては前年同月比で98.9%のわずかの減少が見られました。これにより、貨物輸送の多様性と複雑さが見えてきます。
まとめ
全体として、令和7年1月の鉄道輸送統計は、旅客輸送の増加が見られる一方で、過去の水準に戻るにはまだ時間がかかる様子です。一方で貨物輸送は、特にコンテナ部門での成長があるものの、全体として苦戦している状況が続いています。
国土交通省が提供するこのデータは、鉄道業界のトレンドを理解する上で重要な指標となります。業界の動向に注目しつつ、我々市民も引き続き公共交通機関を利用し、地球環境への配慮を持った移動手段を選んでいくことが求められます。