10G-EPON ONU新発売
2024-06-27 20:35:11

三菱電機、ケーブルテレビ事業者向けに10G-EPON ONUとGE-PON ONUを発売

三菱電機、高速ブロードバンドサービスに対応する新製品を発売



三菱電機株式会社は、10Gbps/1Gbpsブロードバンドサービスを実現する「三菱10G-EPONシステム」の新製品として、ケーブルテレビ事業者向けに加入者宅に設置する端末装置「10G-EPON ONU」と「GE-PON ONU」を発売することを発表しました。

近年、固定系ブロードバンドサービスの契約数は増加しており、FTTHを展開するケーブルテレビ事業者は、既存の1Gbpsサービスに加え、10Gbpsサービスの提供を開始しています。さらに、在宅勤務やオンラインゲーム、4K/8K動画視聴など、高速で大容量のブロードバンドサービスへの需要が高まっています。

今回発売される「10G-EPON ONU」は、消費電力削減と小型化を実現することで、利用者側のコスト低減と省スペース化に貢献します。さらに、外装筐体に再生材を適用することで、環境負荷の低減にも配慮しています。

「GE-PON ONU」は、20km通信とUNIポートを1Gbpsの2ポートに対応することで、ケーブルテレビ事業者の10Gbps/1Gbpsブロードバンドサービスの向上と促進に貢献します。

新製品の特長



1. 低消費電力化と小型化を実現(10G-EPON ONU)

  • - 低消費電力デバイスの採用や回路構成の見直しにより、消費電力を従来比約44%削減
  • - 消費電力の削減により機器からの発熱量を低減し、筐体や基板の小型化を実現。装置本体の体積は約37%削減され、省スペース化により設置の自由度が向上しました。

2. 環境負荷を低減(10G-EPON ONU)

  • - 家電リサイクルで回収したポリカーボネート系プラスチック(PC/ABS)を外装筐体に採用することで、新規のプラスチック使用量を従来比で約70%削減し、環境負荷を低減しました。

3. 通信帯域の拡大と長距離通信(GE-PON ONU)

  • - UNIポートの構成を従来の1Gbpsと100Mbpsの計2ポートから、今回1Gbpsを2ポートに強化することで通信帯域を拡大しました。
  • - 20km通信に対応することで、無中継で遠隔の加入者宅まで伝送でき、ケーブルテレビ事業者によるサービス提供エリアの拡大に貢献します。

4. 従来機種との混在接続に対応(共通)

  • - 当社従来機種「10G-EPON OLT」に接続でき、従来機種との互換性を確保しています。
  • - 既に設置している従来機種のONUと混在した接続を可能にすることで、ケーブルテレビ事業者による新規導入を容易にし、運用コスト低減に貢献します。

発売時期



  • - 10G-EPON ONU:2024年6月
  • - GE-PON ONU:2024年7月

展示情報



  • - 本製品は、「ケーブル技術ショー2024」(7月18日~19日、於:東京国際フォーラム)に出展されます。

三菱電機は、今後も高速・大容量のブロードバンドサービス需要に対応し、高品質な通信サービスを提供することで、社会の発展に貢献していくとしています。


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