新しい時代のペット医療「ペットドクター」の登場
ペットは家族の一員として、私たちの生活に欠かせない存在です。しかし、突然の体調不良やケガが発生した際、特に夜間や休日に迅速に対応できる獣医師を見つけることが難しいことがあります。そんな悩みを解決するために、株式会社ノーススターが2025年6月9日に開始するのが、オンライン診療サービス「ペットドクター」です。
オンライン診療の必要性
近年、日本のペットを飼う人々は増加しており、犬や猫が家族同然に扱われるようになっています。しかし、その一方でペット医療における診療体制は、特に夜間などに大きな課題を抱えています。農林水産省のデータによれば、動物病院の数は約13,000施設に対し、夜間診療が可能な病院はわずか約200か所のみ。これは人間の医療施設の約10分の1という実情を反映しています。
さらに、共働き世帯や高齢者世帯の増加、そして猫の飼育数の増加も影響し、多くの飼い主が通院に困難を覚えているのが現実です。実際に、飼い主の2割は過去一年間に動物病院を受診していないという調査結果も出ており、全ての飼い主が手軽に獣医師に相談できる環境の必要性が明らかです。
「ペットドクター」の特徴
「ペットドクター」では、18:00から22:00までの時間帯に、犬や猫の様々な症状について、経験豊富な獣医師がオンラインで診察を行います。例えば、食事に関する不安や体調不良、さらには夜間の救急対応が必要かどうかの判断など、飼い主の相談に寄り添います。全国どこからでもアクセス可能で、ペットの状態に応じた適切なアドバイスを受けることができます。
診療は、ビデオ通話形式で行われ、事前に飼い主からの問診によって症状の詳細を収集し、その情報に基づいて診察が進められます。また、必要な場合には対面診療をお勧めするなど、地域の動物病院と連携した体制も用意されています。
信頼できる医療へのアクセス
サービスの監修を務める小林元郎医師は、北里大学獣医学科卒業後、米国での研修を経て、ペットの健康に対して専門的な知識と技術を持つ獣医です。「突然の体調不良にどのように対応すべきか」といった飼い主の不安に寄り添いながら、迅速かつ的確なアドバイスを提供します。
今後の展望
「ペットドクター」では、今後さらにニーズに応じてサービスの提供時間を拡大し、地域動物病院との連携を強化していく予定です。また、AIを活用した症状トリアージ機能の開発にも取り組み、犬や猫以外の動物への対応や、定期的な健康管理のサポートも視野に入れたサービス展開が計画されています。
このように、「ペットドクター」はペットに対する信頼できる医療を、より手軽に、そしてアクセスしやすい形で提供することで、飼い主の安心につながることを目指しています。私たちの大切な家族であるペットの健康管理をサポートするこの新しいサービスに、ぜひ注目してみてください。