日野市、樹木点検と剪定の補正予算を計上
9月12日に発生した悲しい事故を受けて、日野市では樹木に関する安全対策を強化するための補正予算を計上しました。この事故は、多摩平第2緑地において、樹木の折れた枝が落下し、結果的に人命が失われるという非常に深刻なものでした。
それを受け、市は市内全域に植えられている樹木を対象に、職員による緊急点検を実施しました。この点検では、倒木や落枝の危険性を確認し、特に緊急性が高いと判断された樹木については、受託業者による追加の点検を行い、安全を確保する剪定や伐採を行うこととなります。これにより、市民の安全を第一に考えた取り組みを進めることが求められています。
事業概要
日野市が対象としている樹木は、特に高木が中心であり、市内の公園や緑地、道路に植えられています。市民が利用する歩行空間や、住宅、道路に近接する緑地内の樹木も含まれています。これらの樹木の中でも、特に早急に対応が必要とされるものに対し、優先的に剪定や伐採を実施する予定です。
実施内容とスケジュール
樹木の剪定や伐採業務は、環境共生部の「緑と清流課」により委託されている業者が担当します。今回の補正予算では、令和6年度中に実施できる範囲を予算化しており、残りの部分については次年度以降に継続的に対応する方針です。
具体的なスケジュールとしては、令和6年10月中旬頃に契約を結び、業務を開始する予定です。業務は令和7年3月下旬頃に完了する見込みです。また、事故の原因分析については、専門家による調査が別途行われる予定となっています。
予算措置
この事業の経費は「樹木緊急点検・剪定等事業」として計上されており、環境緑化基金が活用されます。市民の安全を守るために必要な施策として、迅速に行動できる体制が整えられていることは大いに意義があります。今後、地域の樹木の安全性向上に向けた取り組みが進展することが期待されます。
日野市は、樹木を管理することによって市民の安全を確保し、地域緑化の重要性を再認識させる取り組みを強化しています。これを機に、さらなる安全対策や環境保護への意識が高まることを願っています。