若年女性アスリート向け金融リテラシー向上プログラムの開始
一般社団法人S.C.P. Japanが、野村ホールディングスとともに新たなプログラムを立ち上げました。このプログラムは「金融リテラシー×女性アスリートのエンパワーメント」をテーマに、女性アスリートが経済的に自立できる力を身につけることを目的としています。特に、大学では女性アスリートが多く、彼女たちに必要な知識とスキルを提供する重要な取り組みです。
このプログラムは、大学の女性アスリートに向けた「ライフプランとお金の話」セミナーから始まりました。若い時から資産形成を学ぶことは、彼女たちが将来のライフプランを立てる上で非常に重要です。経済的な自立は、彼女たちが自分らしく生きていくための大きな助けになります。
プログラムの必要性
実際、現役アスリートの約90%が金銭面の不安を抱えており、投資経験のない人も75%に上ります(2022年のマイナビアスリートキャリア調査)。このような状況で、何から始めればいいのか分からないという声も多く、現代の若い女性はこの点で大きな課題に直面しています。
さらに、国際的にはジェンダーギャップが問題視されており、日本は146ヵ国中116位という結果を受けています(2022年の世界経済フォーラムのレポートより)。男性と女性の経済的能力の差は、将来の福祉やキャリアに大きな影響を与えるため、この問題を解決するためにも早期の教育が必要です。
セミナーの実施と反響
2023年8月29日には、順天堂大学女子蹴球部の学生を対象にオンラインセミナーが開催されました。このセミナーでは、野村HDの専門家が講師として参加し、20年後を見据えた資産形成について具体的なアドバイスを行いました。学生たちは積極的にワークに参加し、将来のライフプランにどのくらいの資金が必要か学ぶ機会となりました。
参加した学生たちは、セミナーを通じて「お金について真剣に考える良いきっかけになった」といった感想や、将来を見据えて「資産形成についてより深く学びたい」といった意欲を示しました。これは、彼女たちが自らの未来を描ける力を持つ手助けとなります。
今後の展望
今後、S.C.P. Japanと野村HDは、エンパワーメントプログラムをさらに発展させ、若年女性アスリートに向けた新たなサポートを続けていく予定です。野村HDの担当者は、「女性が若いうちから自身のキャリアを考えることがとても重要です。経済的な自立に向けた準備が必要です」と述べ、若年女性の金融リテラシー向上のために努力を続ける意向を示しています。
このプログラムは、女性たちが自分らしく生き、さらに豊かな人生を送るための重要な一歩となるでしょう。金融に関する知識を深めることは、彼女たちの将来にわたってポジティブな影響を与えます。今後の活動に期待がかかります。
S.C.P. Japanについて
S.C.P. Japanは、2020年に設立された組織で、「一人ひとりが自分らしく歩んでいける未来を創る」というビジョンを掲げ、スポーツを通じて共生社会の実現を目指しています。様々なプロジェクトを実施し、活動の幅を広げています。公式ホームページは
こちらからご覧いただけます。