Tailscaleが日本上陸
2025-12-18 10:17:27

株式会社Spelldataがセキュア接続基盤Tailscaleの日本正規代理店契約を締結

株式会社Spelldata(以下Spelldata)は、2023年にカナダのTailscale Inc.(以下Tailscale)との正規代理店契約を締結しました。これにより、Spelldataは2025年12月18日からTailscaleのライセンス販売やマネージドサービスプロバイダー(MSP)としての運用管理サービスを提供します。

1. 合同の背景と狙い


サイバー攻撃は年々巧妙化しており、多くの攻撃が「メール」から始まることは周知の事実です。Spelldataは、既に国内1,000以上のドメインで導入されているなりすましメール防止のDMARC分析サービス「PowerDMARC」を通じて、メールセキュリティの領域で強みを持っていますが、現在、VPN機器や管理ポートなど、他の侵入経路を封じる必要があります。Tailscaleを取り扱うことで、ネットワーク層におけるセキュリティの強化を図ります。

2. Tailscaleとは?


Tailscaleは、WireGuard上に構築されたセキュアコネクティビティプラットフォームで、ユーザーやデバイス、サービス間のプライベート接続を実現します。これにより、企業は従来のネットワークの境界や公開ゲートウェイに依存することなく、安全に分散環境を構築できます。従来のVPNと異なり、外部の従業員は直通トンネルを通じて接続するため、攻撃者が侵入経路を見つける難易度が大幅に上がります。

3. Tailscaleの利点


3.1 導入が容易

Tailscaleは難しい設定が不要で、アプリをインストールするだけで簡単にネットワーク環境を構築できます。これまでのように複雑な設定変更やセキュリティリスクを伴う作業は不要です。

3.2 サクサク快適な通信

VPNを利用した通信も自動で行われるため、Web会議や動画視聴など、通常のインターネットを介して行う場合も快適です。

3.3 自動更新機能

Tailscaleのエージェントは常に最新のセキュリティパッチが適用され、リモートでのバージョンアップも可能です。これにより、「ユーザ任せ」の運用から脱却し、組織全体のセキュリティを高めます。

3.4 多様な認証システム

既存のIDプロバイダーを活用するため、新たなパスワード管理のリスクも排除できます。また、SSHの鍵管理を不要とし、ACLを用いてアクセス権を一元管理します。特定の接続に対して再認証を求めるチェックモードも利用できます。

4. Tailscaleのユースケース


Tailscaleは、現在のセキュリティ課題に具体的に対処しており、特に以下の4つの状況を改善します。
1. 踏み台サーバの撤廃
2. VPNゲートウェイの廃止
3. Web管理画面の隠蔽
4. SSH鍵管理の統一

5. 提供価格と導入メリット


Tailscaleのプランはスモールスタートから全社導入まで柔軟に調整可能です。料金は、Enterpriseプランが月額6,000円、Premiumプランが月額3,000円、Starterプランが月額1,000円となります。また、Spelldataを通じて契約することで、日本企業向けに特化したメリットを享受できます。海外製品導入に際してのハードルを低くし、日本語によるサポートが受けられる点も大きなメリットです。

6. 最後に


Spelldataの竹洞陽一郎代表は、Tailscaleは日本企業にとって理想的なソリューションであり、デジタル体験を向上させ、より安全で快適なビジネス環境の実現を目指すと述べています。今後の展開に大いに期待が寄せられます。

詳細についてはTailscaleの公式サイトをご覧ください。

会社情報

会社名
株式会社Spelldata
住所
電話番号

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