スペースシードホールディングス、IVS2025での発表
2025年7月2日から4日まで、京都市で開催された国内最大級のスタートアップカンファレンス「IVS2025」において、スペースシードホールディングスの代表である鈴木健吾氏が登壇しました。彼のプレゼンテーションは「DEEP TECH STAGE」の一環として行われ、技術の社会実装についての貴重な意見を発表しました。
テクノロジーの社会実装の重要性
当日のセッションには、東京大学の川原圭博教授、暦本純一教授、トレジェムバイオファーマの喜早ほのか氏が参加し、技術の社会実装とそれにおける課題について熱い議論が交わされました。特に、研究と社会のニーズとのギャップをどう埋めることができるかというテーマは、参加者に強い関心を呼び起こしました。
鈴木氏は、自身の創業からの経験を通じて、「良いものだから売れるわけではない」という厳しい現実に直面したことを語りました。自身の企業を東証マザーズに上場するまでの道のりを振り返り、技術が持つポテンシャルを最大限に活かすための戦略を解説しました。
スペースシードホールディングスのビジョン
現在、鈴木氏はスペースシードホールディングスを通じて、ベンチャー投資や企業育成に注力しています。彼は社名に込められた「宇宙」の理念を基に、2040年代の月面での生活を視野に入れた「リジェネソーム株式会社」を設立しました。このスタートアップは、老化を抑制する研究や再生医療に取り組む企業であり、すでに1.1億円の資金調達を完了しています。
リジェネソームが掲げる目標は、ナノ粒子を利用した医療技術の開発や宇宙医学の革新を通じて、健康寿命を延ばし、人類の宇宙進出に貢献することです。彼は会社の将来性を信じ、今後もさらなる資金調達を図るといいます。
IVS2025の意義
IVS2025は、「Reshape Japan with Global Minds」をテーマに、多様なステークホルダーが集まり、日本の次世代を共創するためのプラットフォームです。鈴木氏の発表は、単なる技術の紹介にとどまらず、研究を社会に実装するための行動やビジョンを示す重要な機会となりました。
最後に
スペースシードホールディングスは、ディープテックの社会実装を支援し、研究とビジネスの橋渡しをする役割を担い続けます。この分野での挑戦は、ただのビジネスとしてではなく、未来の人々の生活に直結する試みに他なりません。
企業が持つ技術とその社会実装の現実を理解し、他の起業家や研究者とともに未来のビジョンを描くことこそが、彼らの使命なのです。これからの進展にぜひ注目していきましょう。