日野市の新しい保育手帖について
ガイドラインの制定背景
日野市では、すべての人の権利を尊重し、どの子どもも自分らしく健やかに育つことができる社会の実現を目指しています。この理想を実現するために、令和7年3月に策定された「日野市保育手帖」は、保育指導の基本的な指針として重要な役割を果たします。
内容の充実
今回のガイドラインは、日野市内の全認可保育施設から91の優れた保育の実例を集めており、保育者が参考にできる貴重な資料を提供しています。また、多面的な視点で保育を振り返るためのチェックリストも用意されており、実践的な使い方ができるよう工夫されています。
策定プロセス
このガイドラインの策定には、学識者を含む公立と民間の園長からなる策定委員会を15回実施し、市内のすべての認可保育施設から職員が参加する専門部会を7回設けました。市内の多様な保育現場の声を反映させるため、多くの専門家の意見を盛り込んでいます。
未来の子どもたちのために
日野市は、策定した保育手帖を市内の全教育・保育施設の職員に配布し、実際に活用することで保育の質を向上させることを目指しています。この取り組みによって、すべての子どもたちが安心して心身共に成長できる環境を提供し、保護者にも信頼される保育の場を築き上げる考えです。
今後の展望
最終的には、策定されたガイドラインが保育職員に安心感と自信をもたらし、長期的に安定した働き方ができる環境を作ることを期待しています。さらに、保護者も安心して子どもを預けられるような保育施設となることが、日野市全体の期待でもあります。
このガイドラインは、日野市が掲げる「すべての子どもがのびのびと育つために」というビジョンの具現化であり、地域全体が一丸となってサポートする姿勢が重要です。子どもたちの未来のために、地域全体が協力し合い、安心できる保育の体制を整えていくことが急務とされています。