CO2排出量削減を学ぶための新しいアプローチ
企業がカーボンニュートラルを目指す中で、CO2排出量の管理と削減は欠かせない課題となっています。そんなニーズに応えるべく「e-dash」を駆使した演習講座が新たに提供されることになりました。この講座は、実際の企業活動をモデルに、データの入力から削減計画の策定に至るまでをハンズオンで学ぶことができます。
「e-dash」とは?
「e-dash」は、三井物産株式会社の100%子会社であるe-dash株式会社が開発したCO2排出量の可視化・削減サービスプラットフォームです。このシステムでは、電気やガスの請求書をアップロードするだけで、排出量の算定や可視化を行うことが可能です。Scope 1・2の排出量の算定に加え、Scope 3のデータ管理までも円滑に行えます。これにより、企業は排出量の管理を効率的に行い、削減施策の実行を支援する仕組みとなっています。
演習講座の特徴
新しく開始された演習講座は、スキルアップAI社との協業により、GX(グリーントランスフォーメーション)人材育成を目的としています。参加者は講座を通じて、CO2排出量の算定方法や削減計画の立案について実践的なスキルを身につけることができます。本講座は、GX基礎講座の一部として提供され、受講完了後にはGX検定アドバンストの受験資格を得ることができます。
スキルアップAIとの連携
スキルアップAI株式会社の代表取締役田原眞一氏は、「e-dash」を教育プログラムに組み込むことで実践的な人材育成が可能となることを強調しています。両社の強みを生かした人材育成プログラムを通じて、現場での実践力を養い、持続可能な社会の実現に向けた人材を育成していきます。
演習講座の具体的な内容
この講座は、以下の内容で構成されています。
- - 講師: 佐々木悠太(再エネ発電事業者や電力小売業界を経て、e-dash社に入社)
- - 形式: eラーニング
- - 時間: 1時間
- - 内容: 排出量の算定概要やデータ整備、排出量算定の実践
この講座は、GX基礎講座とも関連しており、10時間の総合的な学習が進められるスケジュールです。受講料は44,000円(税込)で、より専門的な知識を持った人材に成長することが期待されます。
GX検定について
GX検定は、全ビジネスパーソンに向けた検定試験です。これに合格することで、業務に必要なGXに関する知識を証明することができます。今後、環境省の脱炭素アドバイザー資格制度に関連する検定試験も予定されているため、さらに多くの企業での活用が期待されています。
まとめ
「e-dash」を活用した演習講座は、企業のカーボンニュートラルを達成するための重要な一助となります。これまで十分な教育が行われてこなかった分野への実践的なアプローチが、高まる環境意識の中で重要な意味を持つと言えるでしょう。この講座を通じて、持続可能な社会の実現に向けた確かな一歩を踏み出すことが期待されます。