独自のデータで支える日本の生成AIモデル開発の新たな展望
FastLabel株式会社は、東京都新宿区に本社を置く企業で、AI技術の進展を支えるため、独自のデータ提供に力を入れています。この度、同社はNABLAS株式会社と連携し、生成AIの基盤となる大規模視覚言語モデルの開発に必要なInstruction Tuningデータを提供しました。このデータは、日本国内の食品流通業界における流行やニーズを掴むために重要な役割を果たします。
生成AI開発の背景
日本の生成AIモデル開発においては、データの確保が重要ですが、課題も抱えています。具体的には、日本語データの量が英語に比べて少なく、収集される情報がニュース記事やWikipediaに偏ってしまう傾向があります。そのため、カジュアルな表現や最新の流行語が缺如しがちです。
FastLabelが提供するデータセットは、このような課題を克服するために設計されています。同社は、日本国内で流行している食品に関する情報をSNSから収集し、指示文と回答文のデータセットを作成することで、質の高いデータを提供しました。この成果は、NABLASが展開する「食×生成AI」という新たなサービスの基盤となります。
NABLASとの連携
NABLASは、経済産業省からの支援を受けて日本の生成AI開発を推進している企業です。FastLabelの提供するデータにより、GENIACという国内生成AI開発プロジェクトの第2期に向けた申請が効果的に進められる見通しです。NABLASの研究開発部門の新立氏は、今回の支援を通じて、高品質なデータセットの構築が実現したことに感謝の意を表しています。
FastLabelの取り組み
FastLabelは、データに関する様々な課題を解決するためのトータルソリューションを提供しています。具体的なサービス内容としては、評価標準を満たすデータセットの作成、アノテーション代行、モデル開発支援、そして「FastLabel Data Factory」と呼ばれるワンストップサービスの提供を行っています。このようなサービスにより、企業のAI開発をサポートし、高品質なデータの提供を実現しています。
今後の展望
FastLabelは、生成AI技術が日本国内外で定着し、持続可能な社会インフラとしての機能を果たすことを目指しています。AIインフラの創造を経て、日本を再び世界レベルへ引き上げることを企業の理念に掲げ、今後も多くの企業と連携して取り組みを進めていきます。AI開発における情報の質と量を向上させ、市場のニーズに的確に応える体制づくりに注力していくでしょう。
FastLabelは、権利がクリアで高品質なデータの作成に強みを持ち、各業界のリーディング企業に豊富な支援実績があります。今後も、使用するデータセットの質を確保しつつ、クライアントに最適なソリューションを提供することに邁進していきます。
会社概要
- - 社名: FastLabel株式会社
- - 代表者: 代表取締役CEO 鈴木健史
- - 設立日: 2020年1月23日
- - 所在地: 東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル24階
- - URL: FastLabel公式サイト
FastLabelは、生成AIの発展を背景に、今後もさらなる成長と革新的なソリューションの提供を目指していきます。