特許取得の垂直太陽光架台「UP-Stand」、多雪地でも発電可能に

特許を取得した「UP-Stand」の魅力

アップソーラージャパン株式会社が開発した新しい垂直太陽光架台「UP-Stand」が、2025年12月に第一号案件の竣工を予定しています。最近、同社はこの架台に関する技術の特許を取得し、より多くの場所で太陽光発電を導入する道を開きました。特に、雪の多い地域や狭小地への設置が困難だった従来の技術に対し、UP-Standは大きな打開策を提供します。

特許技術の概要

「UP-Stand」は、太陽光モジュールを地面に対して垂直に設置する革新的な架台です。この特許は、以下の特長を持っています。

- 高安定性: 垂直設置でも安定性を保持できる架台構造
- 積雪荷重への耐性: 積雪による影響を受けにくい設計
- 多用途性: 農地や駐車場、フェンスなどに設置できる自由度
- 保守のしやすさ: 点検やメンテナンスが容易な構成

これにより、これまで太陽光発電の導入が難しかった農地や遊休地、多雪地域などでの設置を可能にします。

今後の展開

2025年12月に実施される予定の第一号案件を皮切りに、全国各地でUP-Standの導入に向けた提案が進行しています。特許取得を契機に、以下の取り組みを強化します。

- 多雪地域向けの発電システムの拡大
- 農地や駐車場向けの標準設計パッケージの整備
- 新たな価値提案: 垂直太陽光と陸屋根太陽光、蓄電池やEV充電設備の組み合わせ

UP-Standがもたらす未来

「UP-Stand」の導入により、土地に制約のある場所でも太陽光発電システムの設置が可能になります。特に目を引くのは、垂直設置によって占有面積を抑えることで狭小地への設置が行える点です。これにより、従来は発電が難しかった場所でも導入が可能になり、持続可能なエネルギー供給の新たな道を切り開くことが期待されています。

また、UP-Standは発電のピークを電力価値の高い時間帯にシフトさせることができます。両面発電パネルを東西向きに設置することで、発電量を朝と夕方に分散させ、より高い市場価格の時間帯に発電量を確保します。

さらに、積雪による倒壊リスクを低減し、寒冷地における導入障壁を下げます。UP-Standの設計により、日射条件と作業動線を両立させることが可能となり、営農型太陽光発電や牧場、駐車場といった多様なシーンに対応した設備として活用が期待されています。