円安・物価高が響く? 今年の夏休みは「節約」と「国内志向」がキーワード
株式会社インテージが実施した調査によると、今年の夏休みの予算は平均58,561円で、昨年と比較して微減となりました。昨年は、前年比1.2倍と大幅に増加していましたが、今年は物価高・円安の影響が大きく、予算を抑える傾向が見られます。
特に、海外旅行の予算は平均443,058円と昨年から約7万円減少しており、渡航先もヨーロッパなど遠い国から、円安の影響が少なく旅費を抑えられるアジア諸国へとシフトしているようです。
一方、国内旅行は昨年並みですが、宿泊料金の高騰が課題となっています。調査では、国内旅行(宿泊あり)の予算は昨年から約2千円増加し、102,318円となりました。増加の理由は「宿泊料金が高くなっているから」が最も多く、物価高の影響が顕著です。
夏休み旅行の予定はどうなる?
今回の調査では、夏休みの過ごし方について、希望と現実の予定を比較した結果も興味深いものとなりました。
「海外旅行」を希望する人は5.2%でしたが、実際に予定している人は2.1%と、希望と現実の間に大きな差が見られました。これは、円安や物価高の影響で、海外旅行をあきらめざるを得ない人が多くいることを示しています。
一方、「国内旅行(宿泊あり)」、「国内旅行(日帰り)」、「テーマパーク」など、国内でのレジャーを楽しむ予定は希望と現実の差が小さく、依然として人気が高いことがわかります。
猛暑対策も重要!
今年の夏は猛暑が予想されており、調査では、13.5%の人が猛暑の影響で夏休みの予定を変更することを検討しているという結果が出ています。
猛暑対策としては、「水分をこまめにとる」「外出を控える」「冷房がきいた施設で過ごす」などが重要となります。特に女性は、男性よりもこれらの対策を意識している傾向が見られます。
まとめ
今年の夏休みは、春闘での高水準の賃上げや定額減税が実施されたにもかかわらず、物価高・円安の影響が大きく、予算を抑えざるを得ない状況です。海外旅行よりも国内旅行を選ぶ人が増え、宿泊料金の高騰も課題となっています。猛暑対策も忘れずに、安全で楽しい夏休みを過ごしましょう。