ファンケルが更年期の夫婦間会話について調査し示したこと

ファンケルの調査が明らかにする更年期と夫婦間の会話

株式会社ファンケルは、昨年の世界メノポーズデーに合わせて更年期に関する新たな取り組み「FANCL MENOPAUSE ACTION」を開始しました。このプロジェクトは「更年期をひとりにしない」をモットーに、同世代の女性が抱える様々な悩みに寄り添い、理解を深めることを目的としています。2024年には更年期に関する意識調査を実施し、更年期を迎える女性とその夫に焦点を当てた興味深い結果を得ました。

調査の概要

調査対象は、更年期の症状を経験している40〜50代の女性とその夫計100人です。ファンケルが実施したこの調査によると、夫婦間のコミュニケーションが、更年期に対する理解を深める鍵であることが分かりました。

重要な調査結果

1. 会話の本音
調査では、65％の夫婦が平日の会話時間が1時間未満であると答えました。特に話題は「子ども」に関するものが50％で最も多く、女性は「体調や健康」にも関心を寄せています。しかし、男性は趣味や娯楽などに話が集中している様子が浮かび上がりました。このように、夫婦間の会話内容には何らかのギャップが存在しているようです。

2. 会話を持つ意味
調査前、女性たちは夫が自分の更年期症状を理解していると思っていた割合は44％以下であり、逆に男性の26％は妻の状態を理解していると自信を持っていました。しかし、会話を通じて、全ての女性が理解を得られ、男性の96％も同様に理解できたと回答しました。

3. 話しにくさの要因
更年期についての話題が女性にとって「話しにくい」と感じる人は74％に達しました。この背景には、『どうせ理解されない』という意識が強いようです。これに対して男性の理解度は低下しており、理解のギャップが夫婦間のトラブルを引き起こすことも指摘されました。

4. 会話の効果
会話を持った後、99％が「話せて良かった」と感じており、68％は気持ちが軽くなったと回答しました。驚くべきことに、今後も会話を続けたいと思った夫婦は90％以上にのぼったのです。これが、夫婦関係の構築や安心感をもたらす要素であることが示されました。

結論

この調査を通じて、ファンケルは更年期に関する会話の重要性を明確に示しました。「どうせ分かってもらえない」という思いが背景にあったこれまでの状況が、シンプルな会話によって改善する可能性を秘めていると考えさせられます。夫婦間でのオープンなコミュニケーションが、相手への理解を深め、心理的な負担を軽減し、更には生活全体に好影響を与えるのです。

同社は、今後も更年期に対する社会の理解を広め、女性たちがその周囲の人々と共に健やかに過ごせる環境づくりに寄与していく方針です。会話を通じて、より良い夫婦関係を築くヒントがここにあります。